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【23年7月後半の脱獄記録】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成ノンフィクションエンターテイメント

7月最終日。夏も折り返し地点に差し掛かりました。

重要な経済指標や政策会合があり、決算シーズンということで、慌ただしさも感じていますが、今年の夏を楽しむことも忘れてはいけないですね。

それでは、7月の振り返りです。


■起きている事


●米国10年債利回り動向

7月は金利が上昇しました。それにしても動きの幅が大きくマーケットの風向きが変わる前兆を感じさせる。


●米国株式マーケット動向

サマーラリーと呼んでも良いのでしょうか?7月FOMCや決算シーズンをしっかりこなして株は強い右肩上がり。


●経済指標観察

-米国 連邦公開市場委員会(FOMC)

無難で無風な7月FOMCでした。

この先に関することに明言は無く、あくまでデータ次第。次のFOMCは9月なので、雇用統計とCPIがあと2回づつあります。これらを中心に総合的に判断するとのことです。

しかし、どちらにせよインフレ第2波が壮大に引きおこるような事態がない限り、この辺りで今回の利上げサイクルは終焉しそうです。


-米国 PCE物価指数

前年比は予想を下回り、前月比では予想と一致です。着実に下がってきてますね。順調です。


■7月後半にしたこと


●決算精査

良い決算の定義
「EPS、売上高、ガイダンスすべてが事前予想を上回る決算」

決算シーズン前半戦は下記企業が決算発表をしています。これまでの所、S&P500採用企業の約51%が決算を発表していて、そのうち80%の企業がEPSコンセンサス予想を上回る収益を発表しています。これは過去5年平均77%を上回り、過去10年平均73%も上回ります。全体感として悪くありません。

7月10日~7月14日
7月17日~7月21日
7月24日~7月28日

個別企業抜粋↓↓↓

●7月14日 $JPM(JPモルガン/金融)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $38.96B 結果 $41.3B 〇
EPS ;予想 $3.99 結果 $4.37 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $37.84B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $3.45 新ガイダンス $ー
良い決算でした。前年同期比売上高成長が34.5%。高金利下の環境が追い風となり過去最高益を更新しました。金融セクターという単位では金利収入があるメガバンクの決算が良く、地銀や投資銀行はあまりよくない状況。

●7月14日 $UNH(ユナイテッドヘルス/ヘルスケア)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $91B 結果 $92.9B 〇
EPS ;予想 $6.01 結果 $6.14 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $6.51 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $90.69B 新ガイダンス $ー
良い決算でした。2023年通期EPS:実際$24.70-25.00(予想$24.70)と上方修正しました。医療保険支払いのピークが当初予想よりも低く、収益が上向きました。

●7月20日 $JNJ(ジョンソン&ジョンソン/ヘルスケア)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $24.63B 結果 $25.53B 〇
EPS ;予想 $2.62 結果 $2.80 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $6.51 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $90.69B 新ガイダンス $ー
良い決算でした。FY23ガイダンスは上方修正をしておりこちらも予想を上回りました。(EPS予想:10.65 EPS結果:$10.75 /売上高予想:$98.96B売上高結果:$99.3B)

ヘルスケアセクター全体で見ても今決算は好調な企業が多い印象です。

●7月25日 $GOOG(アルファベット/テック)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $72.72B 結果 $74.6B 〇
EPS ;予想 $1.34 結果 $1.44 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $74.25B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $1.34 新ガイダンス $ー
良い決算でした。全体売上成長率は8%。クラウド部門過去最高実績となりクラウド部門単体黒字化。検索広告、Youtube広告の収益回復も顕著で良い決算でした。

●7月25日 $MSFT(マイクロソフト/テック)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $55.44B 結果 $56.2B 〇
EPS ;予想 $2.55 結果 $2.69 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $54.87B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $2.6 新ガイダンス $ー
微妙な決算でした。売上、EPSは予想を上回りましたが、クラウド(Azur)の成長が鈍化しました。AI産業の主要プレイヤーなので今後の展開に期待です。

●7月25日 $V(ビザ/金融)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $8.07B 結果 $8.12B 〇
EPS ;予想 $2.11 結果 $2.16 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $8.61B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $2.24 新ガイダンス $ー
無難な決算でした。収益は7%増ですが、これは2021年2Q以来の低い伸び率でした。若干消費者は支出を抑え始めたのか?

●7月27日 $ENPH(エンフェーズエナジー/エネルギーテック)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $723.09M 結果 $711M ✕
EPS ;予想 $1.27 結果 $1.47 〇
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $758.57M 新ガイダンス $550M~600M ✕
EPS ;予想 $1.35 新ガイダンス $ー
悪い決算でした。売上高とガイダンスをミスしました。明らかな成長鈍化がみられた内容です。この決算を受けて、アフターマーケットでは‐13%と株価は暴落しています。

●7月28日 $PG(P&G/小売)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $19.94B 結果 $20.6B ◯
EPS ;予想 $1.32 結果 $1.37 ◯
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $21.58B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $1.7 新ガイダンス $ー
良い決算でした。前年同期比売上高成長率5.5%とインフル率以上の成長率。消費安定銘柄ですが、ここからも不況の気配は今のところ感じません。

●7月28日 $XOM(エクソンモービル/エネルギー)
2023年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $87.22B 結果 $2.02 ×
EPS ;予想 $2.14 結果 $1.94 ×
2023年 Quarter Ended sep 30
売上高;予想 $88.94B 新ガイダンス $ー
EPS ;予想 $2.25 新ガイダンス $ー
悪い決算でした。売上高、EPS ともに事前のコンセンサス予想を下回る決算でした。


●$FM買い増し

7月13日に前回高値をブレイクアウトしたところで$FM(フロンティアマーケットETF)を少し買い増ししました。

アメリカの利上げ停止観測から今後の利下げ、ドル安シナリオを織り込んでいるのか新興国やフロンティアマーケットが動意付いてきましたね。

もともと2022年10月より資金を振り向けておりましたが、$FMは約1年動きがありませんでした。

しかしそろそろ動きそうな予感なのでこのタイミングで買い増しました。


●$EDV買い増し

長期チャート

こちらはサテライト枠のトリミングです。

今回のFOMCを通過し、現在5,25%~5.5%という22年ぶりの高金利な環境になっています。向こう1年~2年くらいを考えると、どこかのタイミングでFRBは利上げ停止&場合によっては利下げを想定しているので、今の内に$EDVウエイトを少しづつ上げておこうという意図です。

$EDVはロングデュレーション債券のETFなので高金利下では値を下げ、低金利下では値を上げる動きをします。

また$EDVは約25年と元本回収期間が長い債券のETFなので、政策金利との相関が高く、値動きの幅が大きいことが特徴です。
※長期金利が1%変動すると、EDVの株価は25%近く変動するイメージ

上の長期チャートからも、現在の株価が、2010年~2011年頃と同等の最安値付近なことが確認できます。

2022年から始まったアメリカの歴史歴な急ピッチ利上げにより値を消している状態です。

インフレの状況次第ですが、ここから更にFRBが金利を引き上げる方向か、利上げ停止ないし利下げの方に動くのか?を考えると、利上げ停止や利下げの確率の方が高そうだと考えてますので、この辺りに資金を一部振っておくのも中期的には悪くない気がしています。


■8月前半にやること


●夏休み

今年の夏休みも我が家は2泊3日のキャンプに行く予定で、その他にもプールや海にも行くつもりです。子供達と今しかできない思い出作りに全力投球。

金儲けよりも大事なことは今の時間を大事にすることにあると思っている派です。

※写真はイメージ※


※写真はイメージ※

■まとめ


現在はインフレ動向(金利の行方)と企業業績(決算)に最大限注意を向けています。

企業業績はここまで、事前に心配されていたほど悪くはありません。

これまでにS&P500採用企業の約50%が決算を発表し、そのうち80%の企業が事前予想を上回るEPSを発表しています。過去10年の平均は73%なので、これと比較しても悪くないと思います。

7月27日に開かれたFOMCでは事前の予想通り0.25%の利上げが決定され、政策金利は5.25%~5.5%となりました。

パウエル議長の会見で発言していましたが、どうやらFRBはリセッションは来ないと思っているみたいで、場合によっては24年に利下げもありかもと考えてるみたいです。

全体感としてはこのような感じなのですが、私はいつもと変わらず積立投資を続けながら、自分で決めた資金配分(コア85%:サテライト15%)を固く守り、その範囲の中で適切なポートフォリオを組んでおきたいと思います。

もう、夏真っ盛りですね。

カネ儲けも大事ですが、日常の幸せを噛み締めながら、死ぬまでにあと何回あるか分からない夏を楽しみたいと思います。





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