【短編小説】グッド・ナイト
かつての正月と言うのはこんな感じだったのだろうな、と思う。
誰もが家に帰って家族や友だち、恋人なんかと過ごすのだろう。
孤独なひとはどうしているのだろう。テレビもインターネットも無くなって退屈では無いだろうか。
自分だったらどうするんだろう。
なんとなく好きだった人に会いに行ったり、むかし嫌いだった人を殺しに行ったりするのかも知れない。
もう強盗に意味は無いけれど、押し倒したり放火したりって言うのは、人生の最後に少しだけ意味を与えてくれるのかも知れない。
それが本物か偽物かはさて置き、それに酔っている最中に終わるなら良いだろう。
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