【短編小説】ありがとう
ディズニーシー?
違う、今から行くのはブラッディシー。数時間後にはきっと赤い電飾が綺麗だわ。時々、白い光も見えるかも。
いいの、それで。
わたし、その赤い電飾のパレードに乗るんだわ。そこで夢は終わり。もう構わないの。わたしのハスクバーナだってもう要らないわ。
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寝汗と愛液、そして背徳感で重たくなったシーツから背中を引き剥がしてフローリングの床に立つと、厭なザラつきが足の裏に伝わった。
「掃除くらいしろよな」
汗が滑り落ちるケツを掻くと爪に疲労が溜まった。自分も大概だな、と欠伸を噛み殺すがどうにもとめどない。
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