【超短編小説】夢ならどんなに良かったでしょう
「なんの為に使い勝手の悪いアプリをダウンロードしてまでこの店のユーザーやってると思ってんだ!」
俺はレジに立った店員に対して絶叫しながら、それが単なる八つ当たりなのは理解している。
アプリの開発者はコンビニの店頭に立っている彼では無いし、そのアプリが使える店はここだけでは無い。
俺は重たいガラス戸を押し開けて外に出る。
その背中に向かって「またのお越しを〜」とレジの男は声を投げかけてきた。
さすがにレジカウンターでクソをするほどのニヒリストにはなれない。
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