【短編小説】給料日と三日月のかたち
孤独は人間を壊すけれど孤独の途上で気付ける人間は存在しない、孤独は結果だ。
その日は給料日だったし、俺にはディズニーランドやプロレス観戦に誘える友人はいないのでもしかしたら孤独なのかも知れないと思った。
職場の前にある駐輪場に置いていたバイクのハンドルカバーには鳩のフンが付着していた。
内側から弾くと、白いフンは凍っていたのか跡形もなく綺麗に剥がれて落ちた。平和は続かない。
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