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【超超超短編小説】ぼくの右眼

 それが鉄の棺桶になるかどうかは自分たち次第だしね、と言って窓を開けると六月の風が入ってきた。
 二度と出ることのない棺桶は子宮たり得ないだろうけれど、炉は最後の子宮と呼べるだろうか。Y氏が眠っていた棺は何色だったろうか、覚えているのは彼の皮膚が冷たかった事だけだ。

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