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【短編小説】お兄ちゃん

 兄が消えた。
 それは最初から兄なんてこの世界に存在していなかったの様に、あっさりと消えた。

 だだっ広いスーパーの駐車場に車は少ない。その車はスーパーの建物近くに集まっている。爛々と輝く太陽のことを考えれば当然だ。
 その駐車場の端に、その階段はあった。

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