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【超短編小説】脳幹ヘルニア・ボスツェゴヴィナ



 犬が鳴いている。
 近所には一軒家が無い。果たして無許可で犬を飼っている集合住宅の無法者か。それとも野良犬か、または俺の幻聴と言う可能性もある。
 今だって破裂音が聞こえた。
 自己認識。俺は狂ってなんかいない。
 だが答えは曖昧だ。正気でいられるほどの運だって持ち合わせていない。だから朝まで眠れた試しが無い。

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748字
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