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【超短編小説】斜陽アンダーPAR

 夕陽が校舎を斜めに照らし出しオレンジ色に光っているのを眺めていると黒い生徒たちが排出されてくるのが見えたが俺にはどうする事もできなかった。
 学校は時限式の檻だ。
 狭い箱庭。
 託児所の延長にある養成機関。訓練所。
 緩慢な死への道を自分で舗装しながら歩く事を学ぶ場所。または横道に逸れる為の地図を眺める場所。

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