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【短編小説】紫鏡

 紫鏡と言う怪談話がある。

 二十歳になるまでずっと紫鏡の事を覚えていると死ぬ、と言う様な話だったと思うが、要するにくだらない事をいつまでも覚えてると死ぬと言うことだ。
 むかしのミスとかで寝る前に思い出して死ぬやつあるだろ。
 死ぬってのな肉体的に死ぬと言うよりは精神的に死ぬ、酷く落ち込んで鬱々とした気分になると言う事だ。

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