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退職を考えた理由と背景

 サラリーマン人生で何回転職するだろうかと考えた場合、今だと3-4回は普通になりつつある。つい3ヶ月前に3回目の転職をしたのでその時の理由と背景を書いておこうと思います。

#退職エントリ

自己紹介

 シリコンバレーと一般的に言われているBay Areaで7年ほど働いています。その前は日本の企業でサラリーマンしていました。留学経験は全くないですが勢いと度胸だけで外資系の企業に転職し渡米。その後会社のサポートでGCを取得。その後会社の方針転換により転職を決意し、いわいる大手のTech系企業で働いています。
 自分が転職した時の流れなどはこちらにまとめていますのでご参考になればと思います。


転職を決める指標

 自分が仕事で常に重要視しているのは効率将来性である。この2つが自分のキャリアとマッチしていないと思えば転職を考えます。この点をもう少し深掘りして書いていこうと思います。その前に効率と将来性に関して簡単に定義を明確にしたいと思います。

効率

 自分が働いて得る賃金です。時間単価で表すのが簡単ですがエンジニアの場合、労働時間=成果で計算するのはかなり難しいので、自分はこのような数式で実質労働時間を算出します。

実質労働時間=(自分の知識 / 労働により得た知識) x 労働時間

 学んだことが多ければそれは自分にとってプラスになるので、それはキャリアアップのための時間となります。なので労働時間としては短くなります。
 逆に、学ぶことはほぼなく、自分が持つ知識を出すだけの場合は労働時間は長くなります。

 エンジニアの場合、営業職のように毎月成果により変動しないので、年収の部分は一定となります。なので実質労働時間が短いほど良い効率となります。この計算の肝は一度取得した知識や経験は蓄積されるので、経過年数とともに自分の知識部分が相対的に大きくなってきます。なのでルーチンワークだと直ぐに飽和することになります。
 あと年収に関してもインフレに追従してUPしているかも重要です。インフレに追従していなければ実質年収ダウンなので効率は下がります。

将来性

 経営者でもない限り会社の将来性を完全に推し量ることは不可能です。ただサラリーマンでも公開されている情報や第三者の意見から客観的に会社の将来性を推し量ることができます。それは4半期ごとの決算報告書です。年次報告書は期間が若干長すぎます。一番危険なシグナルは負債額が増えて、総資産額が減っている場合です。
 あと、最近は地政学的リスクも考慮する必要があります。もしかしたらこれが一番大事かもしれません。あまりにも儲けている市場がリスクがある地域に偏っているとある日突然ブラックリストに入り破綻の危機ということもあり得ます。

転職を決めた時の各指標値はどうだったか

 具体的に自分が転職を決めた時の各指標値に関して簡単に書いておきます。何かの参考になればと思います。

効率

 初年度を1としたときの効率のグラフです。2年目と3年目はそれなりに学ぶことがあったのと、それに合わせて給料もUpしていたのでこんなものかと思います。4年目5年目の時は役職が変わったこととボーナスがとある事情で激増したので回復しています。その後は会社の方針で昇給なしで仕事内容がルーチンワークとなり効率が激減しています。これが単年度だけではなく複数年続いたので潮時となりました。

転職前までの効率グラフ

将来性

 世界市場の伸びが今後鈍化することが報告されており、かつ会社のシェア率が徐々に低下していました。さらにいうと売り上げの大半がリスクある国でのものだったのが決めてです。地政学リスク回避がほぼできないという状況です。サラリーマンとして将来に対して不安があるのはストレスがありすぎます。

決意

 自分が持つ指標値は転職シグナルを出しており、まだ転職市場が冷え込んでいない今が勝負どきかと思い転職を決意しました。転職にあたりLinkedinをうまく活用しましたので、そちらの活用方法に関してはこちらをご参照ください。


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退職エントリ

アメリカSilicon Valley在住のエンジニアです。日本企業から突然アメリカ企業に転職して気が付いた事や知って役に立った事を書いています。