鈴蘭さき

ヒリヒリ痛々しくボロボロになりながら、それでも1人で戦い続ける女の子のありのままを書き…

鈴蘭さき

ヒリヒリ痛々しくボロボロになりながら、それでも1人で戦い続ける女の子のありのままを書き綴っています。詩やエッセイが中心。ここは私の世界だから、誰からの批判も受け付けません。

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「救世主になったつもりで馬鹿じゃねーの」と言われたけれど、ずっと負け組だった誰かの救世主になれるのなら馬鹿でいいよ引っ込んでろ。

「それになれなかった人たち同士で馴れ合って、救世主にでもなったつもり?馬鹿じゃないの?」 …みたいなことを、空リプで言われたことがある。 弱い者、負けた者、認められなかった者同士で傷を舐め合っているのはダサいんだって。 知らねーよそんなこと。 傷付いたものの傷を舐めてあげる人が1人は必要なんだよ。確かに世の中の全員で傷を舐め合う必要は無いけれど、どこかの誰かにとって、傷を舐めてくれるたった1人の人が必要なんだよ。お前は必要じゃなくても、"あの人"には必要なんだよ。感染症

    • これが人生の答え合わせだと言うのなら絶対に認めたくない。

      20年ちょっと年齢を重ねると、「これが人生の答え合わせなんだな」と思うことが出てくる。例えば高校時代に勉強しなかったせいで良い大学や良い企業に入れないことは、妥当だと思うし自業自得だ。友人を大切にしてきたおかげで今でも会ってくれる友人が多いことは、小さな優しさの積み重ねが実ったと言える。人生はそうやって、自分がした行動の結果が、時間を経て表に出てくるものなのだろう。 だけど、全てが納得できる結末を迎える訳ではなかった。例えば、大学時代にたくさん資格を取って努力していた私なの

      • 帰り道にデパートでケーキを買えるくらいの生活がしたい。

        精神疾患のせいでずっと働けずに過ごしていたけれど、久しぶりに社会に出るようになって1ヶ月が経った。毎日1時間かけての通勤はまだちょっと大変。6時間の勤務でも疲れるし、朝から8時間働いた日なんかは家に帰るとソファで寝てしまうこともある。 私は地元から名古屋へと通勤しているので、バイトが早く終わる日にはデパートに寄り道することがある。バイト後に、頑張ったご褒美が欲しくなるのだった。だけど私はまだ最初のお給料も出ておらず、お金が無い。デパートの地下で売っている、1個500円以上す

        • ちびまる子ちゃんオタクの私、さくらももこ展に行きました!

          私はさくらももこさんのファンで、作家として憧れている。幼い頃はちびまる子ちゃんのアニメをよく見たし、ちびまる子ちゃんのDSのソフトも持っていた。『わたしの好きな歌』や『大野くんと杉山くん』の本も持っていて、何度も読み返した。大人になってからはさくらももこさんのエッセイにハマり、彼女が漫画家としてだけでなくエッセイストとしても才能があったということに驚かされた。 文章を書くことを生業にすることに憧れている私にとって、さくらももこさんの作品や人生は輝いて見える。以前も私は、さく

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        「救世主になったつもりで馬鹿じゃねーの」と言われたけれど、ずっと負け組だった誰かの救世主になれるのなら馬鹿でいいよ引っ込んでろ。

          躁鬱フリーター日記9

          前回の更新では、辛かったアルバイトを辞めたことにより躁状態に入って残高300円になるまでお金を使ったり、職を失ったことによって鬱に傾いて1日10時間近く眠り続けたりしていた所で終わっている。3月から4月頃のことである。 その後どうなったかと言うと、数ヶ月前の躁状態だった頃の私が、5月に東京に5日間滞在する予定を入れてしまったことによってお金が足りなくなり、非常に精神的に不安定になった。この数年、ニートになったりフリーターになったりを繰り返していて気が付いたことだが、人間はお

          躁鬱フリーター日記9

          私の美術館鑑賞法

          小学生の頃、よく美術館に連れて行ってもらっていた影響で、私は今でも美術館が好きだ。 愛知県に住んでいるので、名古屋付近の名古屋市美術館や愛知県美術館は年に数回行く。また、近場の美術館だけでなく、県外の美術館にも行くことがある。趣味のライブ遠征で愛知県以外の県を訪れた際は、ライブ前の暇な時間を美術館で過ごすことがよくある。 そうやって私が頻繁に美術館に行っているのを見て、周囲の人達はよくこう言う。「美術ってよく分からない。1人で美術館に行って楽しいの?」と。 だけど私はそ

          私の美術館鑑賞法

          ロックスターが27歳で死ぬ理由が分かった気がする。

          人生で初めて「死にたい」「消えたい」という感情が湧いたのは、16歳くらいだったと思う。高校生で鬱病になり、学校にも元気に行けていなかった時期。まだ世界の広さを知らなくて、学校だけが自分の社会で、その小さな社会に馴染めなかった。 最初は「明日学校行きたくないな」だった感情が、どんどん「死にたい」とか「消えたい」に変わっていった。屋上に立てば飛び降りることを考え、駅のホームに立てば飛び込むことを考えた。交差点を通る車が私を轢いてくれればいいのにと思ったし、寝ている間に誰かが殺し

          ロックスターが27歳で死ぬ理由が分かった気がする。

          ピンクのエプロンを着てナナの帰りを待ちながら料理するハチになる夕方。

          私は実家暮らしで未だに母親に頼って生きているけれど、仕事で帰りが遅くなる家族のために時々料理をする。料理をするようになったのはまだここ3年くらいのことだけれど、キッチンに立つようになった私に、母がエプロンを買ってくれた。 Francfrancのピンクの花柄のエプロン。 華やかな花柄にピンクのリボン。どうせ着るならエプロン1つでもかわいいものを着たいという女の子の望みを叶えてくれるこのデザイン。見た目がかわいいだけあって、エプロンにしてはちょっと値段が高かった。だけど母が買

          ピンクのエプロンを着てナナの帰りを待ちながら料理するハチになる夕方。

          大人になったら『ローリンガール』が私の歌になった。

          私はボカロ全盛期にオタクをしていたので、wowakaさんの『ローリンガール』は歌詞を覚えてしまうほど聴いた。聴いていた当時、私は中学生で、歌詞の意味までは理解できなかった。ただ曲調がカッコよかったし、頭に残る曲だったのでよく聴いていた。 だけど大人になって最近、急にこの曲の意味が分かった気がした。 この曲は、自分を曲げずに夢を目指してまっすぐに生きるが故に、続く失敗の連鎖で疲れ切ってしまう不器用な女の子を歌ったものだ。 曲中ではその"夢"がどんなものなのかまでは語られな

          大人になったら『ローリンガール』が私の歌になった。

          最近、フォロー外の人からもコメントを書いて頂けることが増えて嬉しいです。だってそれって、「この感想や熱意を筆者に伝えたい…!」って思ってくれたってことでしょ?それほどまでに人の心を動かす文章を書けているってことでしょ?

          最近、フォロー外の人からもコメントを書いて頂けることが増えて嬉しいです。だってそれって、「この感想や熱意を筆者に伝えたい…!」って思ってくれたってことでしょ?それほどまでに人の心を動かす文章を書けているってことでしょ?

          映画『メタモルフォーゼの縁側』感想文。「ずるい」の意味。

          この映画、上映中から気になってはいたのですが、映画館に観に行くことはできなかったんです。Amazonプライムで観られるようになっていたので観てみました。 BL漫画をきっかけにして、女子高生のうららと老婦人の雪が、歳の離れた友人関係になるお話です。 ざっくりした感想から言うと、とても良かった! 観ている途中から、感想や考察を書きたくてうずうずしていました。 以下、ネタバレ等を含みますのでご注意ください。 大切に愛しているものを相容れない人に踏み荒らされた時の気持ち主人公

          映画『メタモルフォーゼの縁側』感想文。「ずるい」の意味。

          国立新美術館『マティス 自由なフォルム』を鑑賞しました

          ゴールデンウィークに4日間東京に滞在する予定があり、昼間の時間が暇だったので2つの美術館に行きました。そのうちの1つが国立新美術館。私は行ったことのない美術館でした。 建物は新しい感じで綺麗でした。美術館に行くのは建造物を観るのも楽しいです。 ちょうど開催されていたのが、『マティス 自由なフォルム』。アンリ・マティスの企画展でした。マティスの絵は何度も観たことがありますが、マティスが主役の展覧会は初めてでした。 この企画展では、マティスの作品の中でも"切り紙絵"というも

          国立新美術館『マティス 自由なフォルム』を鑑賞しました

          頼りにしていた精神科の先生が突然いなくなってしまった。

          先月、精神科の予約の前日に、病院から突然メールが来た。 「明日の○○Dr.の診察は休診とさせていただきます」 いつも担当してくれている先生がお休みとのことだった。「まぁそんなこともあるよね」と思い、受け入れた。しかし次の日、また病院からメールが届いた。 「○○Dr.が退職することになりました」 あまりに急だったので、え…と言葉を失ってしまった。昨日突然休診になり、次の日には退職。一体何があったのだろうか。主治医が退職したことは以前もあったが、その時はあらかじめ「退職す

          頼りにしていた精神科の先生が突然いなくなってしまった。

          私のまわりにいる人たちはエッセイにされる覚悟で生きてくれよ。

          私はあまりエッセイ作家に明るくない。どちらかと言えば小説が好きなので、本屋さんでエッセイを買ったことはほとんど無い。そんな私でも大好きでよく読んだのが、ちびまる子ちゃんの作者であるさくらももこさん。 さくらさんのエッセイの面白さは私が語らずとも有名なので知っている人が多いと思うが、本当に彼女のエッセイは唯一無二の文章力で面白いのだった。ちびまる子ちゃんを見たことがある人ならなんとなく分かると思うが、さくらさんは周囲の人たちをフラットでちょっとドライな目で見ていて、飄々とした

          私のまわりにいる人たちはエッセイにされる覚悟で生きてくれよ。

          文学フリマ東京38、ありがとうございました!

          3回目となる文学フリマへの出店が無事に終了しました! 文学フリマ当日から遡ること1ヶ月前。アルバイトを全て辞めてしまった私はニートでした。つまり収入が無い状態。それなのに、躁状態でお金を使い果たしてしまったのです。それでは飽き足らず、ゴールデンウィークに東京でライブに行く予定を4日間も詰め込んでしまい、出費は増えるばかり。 この調子では、文学フリマの日に愛知県から東京まで行って帰ってくるだけのお金が足りないのではないか。そう考えると途端に不安で堪らなくなって、息苦しくなっ

          文学フリマ東京38、ありがとうございました!

          良いロックンロールと悪いロックンロールがあるよな。

          こんなタイトルを付けると、まるで「いやぁ、ロックンロールっていうのは時代と共に変化していて、特に〜年代のロックはねぇ…」とロック好きの評論家おじさんたちが群がってきそうだが、私は別に音楽の知識がある訳じゃないし、評論家気取りな音楽評価をするつもりもない。 ただ、知識が無いなりにも、「良いロックンロールと悪いロックンロールがあるな」くらいには考えることがある。 "良いロックンロール"とは、弱き者を救い、共に戦うための反骨精神である。大人の言っていることが本当に正しいのか疑っ

          良いロックンロールと悪いロックンロールがあるよな。