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書記の読書記録まとめ

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今までに読んだ本についてのレビュー。 ブクログ:https://booklog.jp/users/9512a62a15b04973
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2023年4月の記事一覧

書記の読書記録#877『必ず読めるようになる医学英語論文 究極の検索術×読解術』

『必ず読めるようになる医学英語論文 究極の検索術×読解術』のレビュー レビュー最初に英語論文は精読すべきという立ち位置を示し,その後具体例としてPubMedの検索法やスラッシュリーディング,予測読みといった技法を紹介する。 もくじI 医学英語論文を読む目的  1 医学・医療の知識を身に付けるには  2 クリニカル・クエスチョンに答えるために論文を読む    1. クリニカル・クエスチョンが浮かんだら    2. EBMとは    3. EBMを実践する5つの手順    4

書記の読書記録#876『情報サービス演習:地域社会と人びとを支援する公共サービスの実践 (講座・図書館情報学)』

中山愛理(編集)『情報サービス演習:地域社会と人びとを支援する公共サービスの実践 (講座・図書館情報学)』のレビュー レビュー紙媒体・インターネット情報資源の紹介を手短に行い,いくつかの演習を通してその活用法について学んでいく。 もくじはじめに  第Ⅰ部 情報サービスの準備 第1章 図書館における情報サービスの構築  1 情報社会と図書館  2 図書館で行う情報サービスとは?  3 情報サービスに必要な構成要素とその方針策定に向けて  4 情報サービスを展開するための

書記の読書記録#875『情報理論 エントロピーと符号化定理』

古市 茂『情報理論 エントロピーと符号化定理』のレビュー レビュー情報理論の教科書では比較的最近に書かれたもので,数学的な理解を深めるには良い本。最後に量子情報理論について触れられているのが特徴的。 もくじ第1章 情報理論から広がる世界 第2章 物理学におけるエントロピー 第3章 情報(Shannon)エントロピー 第4章 情報源符号化 第5章 相対エントロピー 第6章 通信路符号化 第7章 符号理論入門 第8章 典型系列による符号化定理の証明 第9章 量子情報理論 付録

書記の読書記録#874『情報理論 (ちくま学芸文庫)』

甘利 俊一『情報理論 (ちくま学芸文庫)』のレビュー レビュー情報理論の教科書として有名で,教科書として優れていることは言うまでもないのだが,使い方には工夫が必要。読み物にしては計算が多く教科書にしては砕けすぎている感じで,必要に応じた読み方が要求される。個人的には,前半の離散パートは今井『情報理論』と併用,後半の連続パートは本書を起点に情報幾何学の学習も視野に入れて学習する。 もくじ第1章 情報の数量的認識(情報量とエントロピー 情報源) 第2章 雑音のない通話路による

書記の読書記録#873『これならわかる 伝熱工学』

大高敏男,陳 之立『これならわかる 伝熱工学』のレビュー レビュー伝熱工学の教科書としては特段目立ったポイントはないか,進行が異なるところはあるが。 もくじ1. 熱工学の基礎的事項 1.1 熱工学と伝熱工学  1.1.1 熱工学の概要  1.1.2 伝熱工学の概要  1.2 熱力学の法則  1.2.1 熱力学の法則とは  1.2.2 熱力学の第一法則  1.2.3 エネルギー式  1.2.4 熱力学の第二法則  1.2.5 カルノーサイクル  1.2.6 エントロピーの

書記の読書記録#872『ロボット法 増補版』

平野 晋『ロボット法 増補版』のレビュー レビュー本書にはロボットの歴史の振り返りやロボット法の事例と法哲学的な考察か含まれる。ロボットの特性である「予見可能性」と「不透明性」を法学ではどう扱うかを知ることができる。 もくじ序 章――ロボット法の必要性 第1章 ロボット工学3原則 第2章 ロボットの起源と文化 第3章 「ロボット」の定義と特徴 第4章 ロボットの種類とその法的問題 第5章 ロボット法の核心――制御不可能性と不透明性を中心に 第6章 ロボットが感情をもつ

書記の読書記録#871『伝熱学の基礎(第2版)』

吉田 駿『伝熱学の基礎(第2版)』のレビュー レビュー例題で学ぶ系の教科書より少し難易度が高い程度。庄司『伝熱工学』が難しすぎるなら,本書をメインに一通り学習するのもアリか。 もくじ1章 序論 2章 熱伝導と熱通過 3章 対流伝熱 4章 相変化を伴う熱伝達 5章 放射伝熱 6章 熱交換器 本記事のもくじはこちら:

書記の読書記録#870『情報理論 -基礎と広がり-』

Thomas M.Cover,Joy A.Thomas『情報理論 -基礎と広がり-』のレビュー レビュー情報理論のバイブルといってもいいような網羅性の高さが特徴,情報理論そのものに加えて統計学・ネットワーク・金融工学への応用にも詳しい。情報理論を学ぶ上で本書を理解することは一つの指標になり得る。 もくじ第1章 入門と概論   1.1 本書の概要 第2章 エントロピー,相対エントロピー,相互情報量   2.1 エントロピー   2.2 同時エントロピーと条件付きエントロピ

書記の読書記録#869『情報理論のエッセンス(改訂2版)』

平田 廣則『情報理論のエッセンス(改訂2版)』のレビュー レビュー情報理論のより平易な教科書であり,まずはここから始めるのが良いかもしれない。 もくじ1.情報理論とは? 1.1 情報理論の生い立ち 1.2 情報理論のエッセンス 2.情報のとらえ方と情報量 2.1 情報の数量化-自己情報量- 2.2 平均情報量(エントロピー) 2.3 自己情報量と平均情報量の関係 演習問題 3.平均情報量(エントロピー)の性質 3.1 エントロピー関数 3.2 エントロビーの性質 3.

書記の読書記録#868『トリストラム・シャンディ』(全3巻)

ロレンス・スターン(訳:朱牟田 夏雄)『トリストラム・シャンディ』(全3巻)のレビュー レビュー「自称前衛」は本書を前に崩れ落ちることだろう。 本記事のもくじはこちら:

書記の読書記録#867『情報理論 改訂2版』

今井 秀樹『情報理論 改訂2版』のレビュー レビュー情報理論を一通り学習するのにまず基準となるであろう教科書。基本的な定理の証明から演習問題まで十分に揃っている。 もくじ第1章 序 論  1.1 情報理論とは   1.1.1 情報の伝達   1.1.2 通信システムのモデル   1.1.3 符号化   1.1.4 情報理論とシャノン  1.2 情報理論の分野   1.2.1 シャノン理論・符号理論・信号理論   1.2.2 情報理論の応用分野  1.3 本書の構成 第2

書記の読書記録#866『情報サービス論:情報と人びとをつなぐ図書館員の専門性 (講座・図書館情報学)』

山口真也,千 錫烈『情報サービス論:情報と人びとをつなぐ図書館員の専門性 (講座・図書館情報学)』のレビュー レビュー本書ではレファレンスサービスについての概要と実践例を示されている。インターネットが普及し誰でも検索できるようになった現在において,図書館員の役割について考えさせられる。 もくじはじめに 第1章 情報社会と図書館の情報サービス――その意義  1 情報社会と情報サービス  2 「情報サービス」の価値を高めていくために  3 「情報サービス」の価値を広げていく

書記の読書記録#865『教室からとびだせ物理―物理オリンピックの問題と解答』

江沢 洋,上條 隆志,東京物理サークル『教室からとびだせ物理―物理オリンピックの問題と解答』のレビュー レビュー大学レベルの物理で少し変わった問題を解きたいのであれば,本書に面白い問題がいくつかあるかもしれない。 もくじI. 月はいつ静止衛星になるか.力と運動の物理 1 斜面上の円柱と直方体の運動(1968 ブダペスト,ハンガリー)    円柱が直方体を引きずりながら斜面を転がり落ちる   1 問題   2 解答   3 参考:剛体の運動     3.1 例 2

書記の読書記録#864『理系のための英語「キー構文」46―英語論文執筆の近道 (ブルーバックス)』

原田 豊太郎『理系のための英語「キー構文」46―英語論文執筆の近道 (ブルーバックス)』のレビュー レビュー理系論文における和文英訳のキーポイントをいくつか取り上げている。一通り目を通して,必要な時に検索できるだけの下準備は必要か。 もくじ第1部 キー構文編 第2部 重要フレーズ編 本記事のもくじはこちら: