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決断力が上がる脳内整理とは?

「誰もが納得いく決断をしたい、後悔しない決断をしたい」と願っていることでしょう。ところが、毎回のように全戦全勝とはいかないのが悩みどころ。そう思いませんか?

でね、かつて決断力が上がる良いノウハウやメソッドはないものか?と書籍を漁ったことがあるんですよ。結論・・・理屈はあるけど、どうもノウハウの問題ではないような気がしたのです。

そこで、何が自分の決断力を弱め、ゆがめるのか。解決方法の前に予防策を探ってみると、一つの私的結論に至りました。それは・・・

決断力と脳内整理の関係を今回は整理しておきたいと思います。それこそ、自分の備忘録として。

※今回の投稿は、スクーというネット番組でご披露した内容のダイジェストレポートになります。

1.決断できなくてもあなたは悪くない

僕は普段、「思考の整理家」という肩書で、混乱した頭を解きほぐし、人や企業の可能性を最大限引き出す研修、コンサル、コーチングなどを主業務にしています。

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そこで目にする光景は、人は成果が出なくなるとモチベーションアップとスキルアップに走るということです。もちろん、この2つの方向性は必要ですし間違いとは思いません。

しかし、これだけで十分なのでしょうか。僕の考えは違います。まず、うまくいかない原因を断ち切らなければ同じ過ちを繰り返すということです。でなければ、いくらノウハウで重武装をしても両手両足を縛られた状態(原因が足かせになっている状態)で全速力で走るようなもの。無理筋なわけです。

そこで、今回のお話。

決断ができない、決断で後悔するのは、決断力をにぶくする「ノイズ」に原因があるのではないか?であれば、ノイズを断ち切ることが”両手両足を縛る紐を解く”ことになるのではないか?そんな問題提起を今回はしたいと思います。

2.ノイズが決断力をダメにする

私たちの周りには騒音という意味以外でもノイズがたくさん存在し、複雑に脳内に絡みついてきます。

スマホから浴びる情報過多、忙しさは増すばかりで過剰なtodoリスト、いいね!の反応を気にしながら、TVの過剰演出に感情はかき乱され・・・ポイントを貯めなきゃ損だと煽られたかと思えば、みんな〇〇すべき!の同調圧力。

脳内に休まる暇を与えてくれません。

ノイズ環境

僕の心の中は、いつもこんなメッセージで絶叫しています!

心の叫び

ノイズが脳内に入ると、私たちは意識、無意識問わず決断もコントロールされるかのようですね。主に3つのコントロールがなされるのではないか?と僕は考えていてその3つが以下です。

3毒

いかがでしょう?

あなたにも思い当たる節はないでしょうか?

3.3つの領域でノイズを断ち切れ!

ここでは、私たちが決断力を要する3つの領域でノイズを断ち切る方法論を提起したいと思います。

「日常生活」「仕事」「キャリア」の3領域です。

ノイズ①

何と言っても日常生活では、スマホの影響が大きいのではないでしょうか?

便利さの代償とでもいえるスマホとの付き合い方は意外にも難題です。放っておくとスクリーン漬けになり、画面から得る情報が洪水のように脳内に押し寄せてきます。

そのせいで、何が正しい情報で、何を基準に決断すればよいのか見えにくくなってしまいます。お恥ずかしながら、最近6日間の僕のスマホ利用の実態を可視化してみましょうか。(>_<) ↓

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1日平均4時間超!スマホを手に持つ回数は80回を超え、各種通知は54回も!

つまり、この時間と回数だけ脳内にノイズとして発生するのです。もちろん緊急の仕事など必要なものもありますが、それを差し引いても・・・我ながら、ゾっとします。

「ゲーミフィケーション」とは、日常生活で面倒なこともゲーム化されることで楽しく物事を勧められるという考え方のこと(勝手解釈)です。

これも厄介なしろもので、例えばポイントを集めたら〇〇をもらえます!割引になります!の類。買い物がゲーム化してくる点で面白さはあるのですが、逆に購買の決断力がぶれてしまうリスクが発生することもあります。

さらに、スマートウォッチで健康管理をしているとします。健康管理もゲーム化してくると運動の苦痛が減っていいですよね。ところが・・・

ご丁寧にも「あと300歩を歩けば1万歩達成です!」という通知が来ますので、あわてて会社の会議室を歩き回る人も出る始末。会社を飛び出し、ビルのまわりを追加で走りこむ人も出てくる始末。

まるでゾンビのように。

スマートウォッチの通知に脳内をコントロールされているうちに自分の意志力が弱り、膝を壊した人も多数僕のまわりにはいます。。。

最後に、世間体や他人の目を意識し、社会の空気が同調圧力になって襲ってくるケース。すべて決断力を鈍らせてしまいますね。

ノイズ②

次に「仕事面」ではどうでしょうか?

todoリストをこの1週間、毎日全項目消化できていますか?それとも翌日に持ち越していますか?増えるばかりのtodo、割り込み仕事で優先順位が崩れるtodo。頭を悩ませますよね。

僕の場合は、頭を悩ませないように、そして決断力の邪魔をさせないように、いったんリスト化した後は目にするものはベスト3に絞り込んで、他はいったん切り捨てます。そうまでしないと、脳内は混乱の極みへ。

また、あなたはこのnoteを見るくらいなので、きっと向学心が旺盛なことでしょう。そんなあなたは注意しなければなりません。向学心や知的好奇心を満たす欲求が抑えきれず、ひたすらインプットを繰り返してしまうのです。

インプットが多いと知的にはなりますが、仕事で成果を出せるかどうかは別問題ですよね。またインプットが過剰になると、本当の自分を見失うリスクさえ生じてしまいます。これもまた、決断力を邪魔するノイズではないでしょうか?

ノイズ③

キャリアに関しても、勝手アドバイスの押しつけが世間では横行しているようです。

結論から言うと、自分の進路を決める時の判断軸は人それぞれ。正しい正しくないという論調はナンセンスですよね。それにも関わらず、キャリアの話になると、どこか世間の論調がテンプレート化されているようです。

「キャリアアップを目指せ!」と言いますけれど、”アップ”とは何をもってアップというのでしょう?年収?役職?企業ブランド?転職活動しているなら、アップかダウンかの前に”キャリアチェンジ”というスタンスで決断していくものではないでしょうか?

夢を持ち、期限を設定して逆算式でキャリアプランを立てましょう!とはよく聞くフレーズ。僕はこれに関してまったく否定しません。

ただね、この方式が当てはまらない人もいるのです。今の積み重ねから予想もしない方向に転じ、天職が意外なタイミングで見つかる人もいます。そのため、固定的に将来の時間軸を区切る必要性は必ずしもなく、人やその時々によって違うという前提での決断が良いのではないでしょうか。

こう考えると、夢やビジョンは大きく持て!とも言われますが、大きい小さいとはどういう基準なんでしょうか?自分らしく、自分サイズで良いと思うんですけどね。

将来の夢がないと前進できないような決めつけられた世間の風潮に、自分の脳内の答えをかき消されないようにしたいものです。少なくとも僕は。

4.ノイズに抗うエクササイズ

それでは、どのようにして少しでもノイズを減らせばよいのでしょうか?

残念ながらノイズを予防する”ワクチン”はないのですが、自主練によって”免疫力”は高められるのでないか。こう考え、僕流のエクササイズBEST3を共有します。

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今すぐnoteを読後にやること。それはコアバリュー日記をつけてみることです。

ノイズにかき消されないだけの自分の核(コア)となる価値観(バリュー)を見える化する主旨です。日記をつけることで、自分のバリューが明確になり、決断時にブレやゆがみを減らせます。バリューに基づいた決断ができるからです。

1日寝る前に3行だけでも良いので、自分のコアバリューを掘り下げるため毎日の気づきを記録してみてはいかがでしょうか?

以下は僕の場合の書き方例です。

CV例

次に、スマホ中毒からいかに逃れるかという視点は外せないエクササイズの一つです。一言で言うと、「デジタル断食」です。

デジタル断食

週に1度だけでいい、朝9時から夜9時までスマホをしまうこと。触らないで隠しておきましょう。あなたは耐えれますか?

画面を見ずに、自分の頭で考える時間を、自分の身体と心で感じる時間を増やすことで本来の自分らしさを取り戻す練習です。

しないリスト

最後に、「しないことリスト」をつくる方法です。

todoリストは、「すべきことリスト」なので真逆です。何を断ち切りたいのか見える化して意識に刷り込むのです。やっつけるべき敵(ノイズ)を常に念頭に置いて、1日1つでもいいから少しずつ日常から”解毒”していく練習をしていくのです。

5.脳内に余白を設けよう

ここまでノイズの害悪さと、その対策法をダラダラと書いてきました。

結局、僕は何が言いたかったかというと、脳内に余白スペースを設けましょう!ということです。脳内がキャパいっぱいになるだけでも決断力が鈍るのに、ましてやノイズがからみついてくると前進できません。

余白をとり、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自分らしさとは何か?自分らしい納得のいく決断とは何か?これを問い続けるためにも、ノイズに抗うのです。

まとめると・・・

”もっと少なく、もっと豊かに”

脳内に入れるものを少なくすることで、自分らしい豊かさをつかんでいく思考の転換こそが、結果として脳内をスッキリさせ決断力を上げる秘訣であると信じております。

今回のお題に正解は存在しません。僕なりの一見解にすぎないのです。

あくまでも正解は自分仕様にカスタマイズして、あなた自身のモデルで築いてみてください。

今回のお話が、何かの参考になれば幸いです。

なお、今回、お話した内容は以下のグラフィックレコーディングでも整理しております(「ネコっちさん」「おじゃこさん」が整理してくれました!)。ぜひご参考にしてください。

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さらに、要点を復習できるようにYouTubeにもアップしております。動画でのメッセージもあわせてご覧ください。(チャンネル登録もぜひ!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

著者・思考の整理家 鈴木 進介


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