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初任教師が適応障害から復職して3か月。今考えていること。

久々の投稿となりました。私は大学を卒業してすぐ小学校教員になり、その後適応障害と診断されて、1か月半実家で療養していました。

今は月に1回精神科の通院をしながら仕事を続けています。

夏休みから復職し、学級担任も交代して今はフリーの立場で働いています。

2学期が始まって子どもたちと過ごす中で、自分が楽しいことや辛いと思うことを書いていきます。


教員に限らず、仕事で辛い思いをしている方に何か伝われば嬉しいです。




仕事で楽しいと思えること

①子どもと話す時間

やっぱりこれが一番。
これが楽しくなければ教員という仕事はできないと言えるくらいです。


毎日顔を合わせる子どもたち。おはようからさようならまで子どもたちはいろんな顔を私たちに見せてくれます。

元気よく挨拶する姿、授業に一生懸命取り組んでいる姿、休み時間に友達と元気いっぱいに遊ぶ姿、「ねえねえ先生聞いて!」と目を輝かせて楽しそうに話す姿…。


時には友達と喧嘩したり、学校に行きたくても行けない子もいたり、楽しいことばかりではないですが、どんな子も様々な感情や体験と出会いながら学校生活を送っている姿を見届けられるのは、教師の特権だと思います。

だから私は仕事中ずっと笑顔で過ごせています。
笑顔になれる仕事っていいよね。


②自然体で人と関わること

これも上の理由と似てますが、「自分らしく飾らず」過ごせることがとても心地いいです。


もちろん教師としての自分の振る舞いも必要ですが、私は「〜するな」「〜しなさい」というのはあまり好きではありません。

本当にダメなことは伝えます。(例えば自分や相手を傷つけること、命に関わることなど)

それでも、今の私は学校の中で自分らしく振る舞えています。

これはめちゃめちゃ嬉しい…。




 ③職場の人と和気あいあいと過ごせる時間

私の働いている職場は、人間関係が良いです。
しんどい時は「しんどいです」ときちんと伝えられます。(放課後によく保健室で養護の先生に話聞いてもらってます)

管理職の先生をはじめ、先生方は私の体調や状況にも理解をしてくださっていて、辛い時は遠慮なく休みを取ってね、と言われます。
そして実際にお休みをもらうこともよくあります。


そして、私の学校には新卒の同期の先生が1人います。その先生には本音や愚痴を言うこともできるし、先日は休日にお出かけもしました。  


私は就職をきっかけに実家から遠いところに引っ越したので、リアルで会える友達がいません。 
だからその先生の存在はとてもありがたいです。


また、他の先生からも食事に誘ってもらうこともあって、楽しい時間を過ごせています。
本当に、職場の方には助けてもらってばかりです。





反対に辛いと思うこと

①「周りと同じようにできない」という劣等感

私は他の先生と立っている土俵が違うとよく感じます。
例えば校内の授業研究会。
他のクラスの先生が授業を見に来て、その授業について先生同士で検討し合うものです。


もちろん先生方はその授業を「勉強」という意識で真剣に見て学んでいます。

でも私は違いました。
もう、その場にいるだけで精一杯なのです。

しかもそのクラスは今年の4月5月に担任を持っていた学年のクラスでした。 

本来なら私はこのクラスに入っていたはず。
でも今私は後ろから授業を眺めている。
その事実が残酷で、当時の辛い記憶がフラッシュバックしてしまいました。


涙が出てしまいそうだったので、最後まで授業は見られず、とっさに職員室に逃げました。


とてもじゃないけど、私は「勉強」どころじゃない。


これが「劣等感」になり、教師としての自分はダメダメなんだなって思ってしまいます。


もちろん他の人と比べちゃいけないってわかってはいるんだけどね。そう言われても難しいんだよね。



②教師としての成長意欲を持てないこと

①の理由とも似てますが、「教師としての勉強」は今の私にはかなりの重荷です。  


どこかで「もっと頑張りなよ」「もっと成長しなよ」と言われているような気がして、それがとても辛いです。


だから授業について考えるのもしんどいです。
見て学ぶというのも結構しんどいです。

 
教師の仕事のほとんどは授業なのにな…と思うと自信を失くしてしまいます。



③人という刺激に敏感

もともと私は内向的な性格で、周りの人間関係も「狭く深く」が基本スタンスです。

今週の月曜日の朝に全校集会がありました。
体育館に全校の子どもたちが集まってきます。 

そのときに子どもの様子や態度、発言など、自分の身に大量の情報が入ってきます。 


人がたくさんいるというだけで私には大きな刺激に感じてしまうのです。


この傾向は疲れた時ほどよく出てきます。
仕事において人と関わることは必須ですが、
人と関わることがメインの教師という仕事は、時に内向的な自分でいることを否定されているような気がしてしまうのです


もちろんそんなことはないし、ただ私の適性ではないだけなのですが…。


週末リフレッシュできて元気いっぱいで学校に行けたのに、朝の時点でエネルギーが半分くらいまで減ってしまった感覚がありました。




④未来を考えること

「来年以降も教師を続けられるのだろうか」
「私は書くことを始めとした個人の仕事がしてみたいんじゃないか」
「もっと自分に合った働き方がしたいな」

こんなことを永遠と考えてしまいます。
それに、私には将来一緒になりたいと思えるような恋人もいます。


今は遠距離恋愛になってしまい、一緒に暮らすためには今の場所で仕事は続けられません。
ならもう教師辞めちゃおうか?
でも…。


 仕事だけではなく恋愛の悩みも今の私にはかなりのストレスになっています。



仕事は人生をより豊かにするための活動

 私は最近この言葉を知りました。
とあるラジオ配信で心理学系の発信をしている方が仰っていた言葉です。


「仕事は人生をより豊かにするための活動」
と思うことが、しんどくて辛い仕事から抜け出す素敵な考え方だと思いました。


もちろんこれは簡単なことではありません。
でもゆっくりでもいいから、こう思えるような自分になりたいと強く願っています。


大丈夫、きっと何とかなるよ、という思いで私はこれからの人生を歩んでいこうと思っています。


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