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スマホが視界にあると集中力が下がる

スマートフォンは目の前に置いてあるだけで集中力が低下する

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米テキサス大学オースティン校のエイドリアン・ウォード(Adrian Ward)博士による800人を対象とした研究で、

•スマートフォンを別の部屋に置いたグループ
•スマートフォンをポケットにしまっているグループ
•机の上に置いたグループ

にわけてテストを受けてもらいました。結果、別の部屋にスマホを置いたグループが一番成績がよく、机の上に置いたグループが最下位ポケットに入れたグループも認知能力の低下が認められました

集中力が下がる理由:スマホは「社会の窓」だから

スマホは、自分に関わる恋人、伴侶、友人、クライアント、上司、部下とつながる「社会の窓」です。それが目の前にあるという状況は、自分に関わる人の動向や意図や非難や称賛や催促などの可能性がそこにあることを意味しています。視界になくてもポケットの中でもその存在は認識されます。そのため、集中力が低下するのはもっともな話です。


休憩中にスマホを見ると疲れるし、やる気が減る

さらに休憩中でもスマートフォンを見ると疲れて、やる気も減ってしまう、ということが研究結果で明らかになっています。

オランダ、ラドバウド大学などの研究(※1)で対象者は83名と小規模。スマホを持たせて、いつもどおりに仕事をしてもらい、スマホの使用状況と疲労や退屈の度合いと調べました。

結果は、スマホを見ると疲労度と退屈度が少し増え、疲労と退屈度が増すにつれて、スマホの使用量が増えていました。

その後20分後くらいに疲労度が上がっていました。

また他の研究(※2)によると休憩中にスマホを使うとモチベーションが下がることが明らかになりました

スマホを1日に5時間以上スマホを使うと太る

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1日に5時間以上スマートフォンを使っている人は肥満リスクが43%増加することが、シモン・ボリバル大学の研究(※3)で確認されました。あなたが1日でスマホをどれくらい使っているかは、iPhoneなら「スクリーンタイム」で確認できます。ちなみにわたしの今日のスマホの使用時間は、2時間31分でした。

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まとめ

スマホは何かと便利で手放すのは難しいデバイスですが、太ったり、集中力が落ちたりとデメリットも豊富。じゃあどれくらいならOKか?というと答えは1時間57分。これは、オックスフォード大学の調査(※4、5)で12万人を対象としたもの。スマホも含めて、これくらいなら大丈夫!という使用時間はこちら。

ゲーム:1時間40分
スマホ:1時間57分
テレビ・映画:3時間41分
パソコン:4時間17分

これを超えると幸福度が下がっていきます。幸福度も下がってしまわないようにいろいろ工夫してスマホの使用時間を下げ、仕事中は視界に入らないところに置くと生産性が上がることでしょう。ちなみにわたしは、背後においています。


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参照

※1 Fatigue, boredom, and objectively-measured smartphone use at work

※2 Effects of breaks on regaining vitality at work: An empirical comparison of ‘conventional’ and ‘smart phone’ breaks

※3 Five or More Hours of Smartphone Usage Per Day May Increase Obesity

※4 A Large-Scale Test of the Goldilocks Hypothesis: Quantifying the Relations Between Digital-Screen Use and the Mental Well-Being of Adolescents

※5 スマホで幸せになるための「適切な利用時間」は平日に2時間まで?

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