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初日からトラブルのフランス旅〜タクシーでぼったくり発生〜

パリのシャルル・ド・ゴール空港に降り立った。現地時間15時定刻ちょうど。

フランス旅はこどもとふたりの個人旅であった。学生以来の久々の海外でホテルと航空券を自分で手配した。
ツアーは手軽で安心だけれど、旅の醍醐味が少なくて時間的な不自由なところが私にはあわない。なのでエクスペディアで予約した。

すべてネットで予約が完結するので、本当に予約ができているのか心配になりながら現物の航空券が手元にない不安とともに、ネットからeチケット発行などはじめての作業に四苦八苦。

無事eチケットの発行が済んだのでPDFでスマホに保存。一安心。

ここで一緒にホテルの予約も完結。今回は贅沢な非日常の時間と空間を味わうため、五つ星のホテルに泊まることに!

ツアーで参加しているわけではないのでほぼノープランというか、自由に旅のプランを立てられる。

とりあえず入国手続きを済ませて待機。

入国手続きはスムーズに行った。空港はそれほど混んでおらず、入国審査で行列もできることなく時間はかからなかった。

パリのシャルル・ド・ゴール空港についたら途端に日本人が少なくなった。当然のことだが。

さて、これからどうしよう?

空港からホテルまでどのように行けば良いか、事前の下調べも不十分であり、公共交通機関で行くのならば、電車やバスを乗り継がないといけないらしい。

ただ大きなスーツケースを抱えて、はじめての異国の地で、電車やバスのチケットがスムーズに買えるのか?トラブルなくいけるのか?大きな不安とともに空港に降り立つ。トラブル回避も兼ねてとりあえずタクシーで行こうと考える。

出国ゲートを降りるとまばらな人。右に行くべきか左に行くべきか右往左往していると、タクシーの運転手らしき若い男性が英語で話しかけてくる。

「どこに行きたいんだ?」と。

タクシー乗り場でもないのに話しかけてくるなんて客引きかもしれないとこちらは身構える。
勘が働き、スルーする。

とりあえずタクシー乗り場へ向かおうと、「TAXI」の看板をたどる。タクシーが数台止まっていた。
その中で黒人の男性が空港スタッフらしき人と話しかけていた。私たちがタクシー乗り場にいるのを見て、「ボンジュールマダム」と話しかけてきた。

タクシー乗り場にいる男性であれば、とりあえずぼったくられないだろうと安心し、このホテルに行きたいということで、片言の英語で話しかける。男性は英語ができないと言いながらもシックスファイブと言う値段交渉してきた。
つまり、65ユーロ。日本円に換算して10790円。相場はそんなものだと認識していたので交渉成立。

タクシー運転手は大丈夫大丈夫だと妙に連呼しながらスーツケースを押し込んだ。あとから思えばこの急かす行動も怪しかったのだ。

この時点でやや若干の不安は残るが、65ユーロという値段交渉は設定したのだから、ここから上がる事はないと思いタクシーに乗り込む。

タクシー運転手はわたしたちが泊まる予定のSO HOTELを知らないようであった。

ここで再び不安が再燃。
大丈夫か?この運転手はと思いながらも、男性運転手がナビにアドレスを入れてくれて大丈夫だと思うことにした。
タクシー料金に65と入力して出発した。

タクシーはかなり古めのタイプで、ポンコツ車。そしてとにかくこの運転手の運転が荒いのなんのと。急ブレーキに急発信の連発。横入りにクラクションの連続。

交通渋滞が慢性化しているパリで運転技術が必要なのはわかるが、日本のタクシーで乗り慣れているあの心地よさとは雲泥の差。

ハイウェイを走行して、まず気になったのが、その落書きの多さ。

ハイウェイの落書き

あらゆる壁一面に落書きといってもよいだろう文字が羅列している。どこもかしこも落書きだらけ。

この辺は日本の清潔さとは相反するものだ。
先進国パリでは落書きは日常的な文化なのだと思った。落書きがアートに変化する可能性もあるのか?
これが芸術のパリの起源なのか?

運転技術に心配しながらも、タクシー運転手は陽気に話しかけてくる。自分はセネガルの出身だの6ヶ月に1度はセネガルに帰るだのパリの交通渋滞はひどいだのトラフィックトラフィックと連携しながら街中を進む。

とにかく陽気なタクシー運転手は終始笑っていた。
パリの渋滞に巻き込まれながらも無事ホテルに到着。

支払いは約束通り65ユーロ。

ここでプチ事件が発生。
私は羽田空港で10€紙幣、20€紙幣、50€紙幣しか換金しておらず、5€紙幣は持っていなかった。
支払いに20€紙幣3枚と10€紙幣1枚の計70ユーロを渡す。

当然おつりをもらえると思っていたら、おつりの5€はないという。
あとから考えればここでもおかしい!
タクシー運転手がおつり持っていないとかアリエナイ。

タクシー運転手はおつりは渡せないから5€はチップでいいか?と聞いてくる。

わたしはこういうのはキライだ。

チップを渡すかどうかはこちらが決めるものだ。この運転手にはチップは渡すまいと必死の抵抗で、ホテルで両替するから待っていてと言い残し、ホテル受付へ。
10€を5€×2枚に両替してもらい、運転手に渡してサヨナラした。

あとでわかることだが、市内のタクシーに乗ったら当然おつりはでるし、カード支払いもできる。
そして何よりきれいなタクシーが多い。その後、パリ市内で何度かタクシーを利用したがあんなポンコツタクシーはなかった。日本並みにきれいなタクシーがほとんどだった。

ポンコツタクシーに乗って手荒い運転を経験したのは旅の洗礼か。

さらに後日談であるが、帰りの空港までのタクシーの料金を調べているうちに、空港からパリ市内は定額料金であることが判明!

それも定額料金は55ユーロということで、なんと私たちは10ユーロもぼったられてしまったということが判明した!!

これは腹立たしくもあるが、旅の手痛い勉強代ということにした。
滞在中に大きなトラブルに巻き込まれることもなく、事故に遭うこともなく、スリにあうこともなく、快適に過ごせたことを思えば、よくよく下調べしていなかった私の落ち度ということで納得することにした。

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