お守りことばを教えて。

お守りのように、
懐にあたためている言葉はありますか?

心が弱った時
そっと取り出して
手のひらにのせるような。
そうすると、
小さくてもぱあっと明るく光って
照らしてくれる言葉。
その言葉を受け取ったときの
あの、じん、とする感じも思い出す。
その言葉を両手で包んで
はぁっと息を吹きかけて
また、磨く。
再び光りだした言葉をくれた人に
あらためて
心のなかで、ありがとう、と言う。


わたしにもあります。
《お守りことば》

小学校1年生の時に
隣のクラスの先生からもらった言葉を
わたしは今でも大切にしています。
それがどれほど
自分を支えてくれたでしょう。
この年齢になっても
その言葉を何度も取り出して
よし、大丈夫。
私は大丈夫だから。と、
ずっとずっと磨き直して
また、心のなかに
納めておくのです。
先生は
私にその言葉をかけたなんて
まったくもって忘れていることでしょう。
何と言っても
『隣のクラスの』先生でしたから。

本当に何気ない言葉なのです。
立派な格言でもなく、
他愛ない会話のなかでの言葉。
引っ込み思案で
人見知りで
なかなか環境に馴染めなくて
辛かった時にもらった、
お守りことば。


世の中には
いつまでも
人の心を傷つけ続ける言葉もあります。
なぜか何度も思い出してしまい
その度にまた傷つき、
悲しみを味わわなければならない言葉。
振り払っても
振り払っても
まとわりついてくる
言葉の呪縛。
嫌だなあ、とため息をつきます。

でもその一方で
何年たっても色褪せない
拠り所になる言葉もあり。
言葉は
本当に取り扱いがむずかしく
ややこしく、
不思議で悲しくて
優しくて強いものだなあと思いました。

近頃はとくに
そう思うのです。

あなたのお守りことばは、
どんな言葉ですか?
よかったら、
あなたの《お守りことば》を
教えてほしい。
こっそりとメッセージでも
タグで呟きでも
コメント欄にでも。
フォロワーさんも
たまたまここを見かけただけの人でも。

言葉の辛い側面は
一旦置いて、
みんなが
どんな言葉に守られて支えられて
生きてきたのか知りたいです。
まだ
お守りことばを持っていない人が
それを読んで
お守りにすることが
あるかもしれないですね。






文章を書いて生きていきたい。 ✳︎ 紙媒体の本を創りたい。という目標があります。