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ブルガリアより、バレンタインの贈り物

ブルガリアという国を知っていますか?明治ブルガリアヨーグルト🎵それ以外が思いつかない…。そんな方にブルガリアがどんな国か紹介していくよ。

私は今、ブルガリア第二の都市プロヴディフに住んでいる。ヨーロッパ最古の都市の一つだ。ブルガリアは西暦前 188〜5世紀までローマ帝国、14世紀〜18世紀にオスマン帝国両国による占領を経験してきた。ブルガリアは2007年にヨーロッパ連合に加入するまでソ連共産党の支配下にあったので、老若男女皆平等、皆等しく清貧暮らしが根付いている。私のパートナーの祖母は小児科医をしていたが、給料は清掃員と変わらなかったそうだ。宗教の多数派はキリスト教正教会だが、イスラームを信仰する国民もおり、人口の1割がトルコ人。

ブルガリアはトルコと接しておりヨーロッパとアジアの境目。第二次世界大戦や1991年のユーゴスラビア紛争等を通して東欧の人々は日本の政府に度々助けられた。

ところでプロヴディフは猫天国だ。近所に住む人々がネコ缶を置いておくのが常なので餌には困らない。冬場は車のボンネットに上に寝転んで暖を取る。法律事務所、ファッション店の前にベッドまで用意している事もよくある。ネコは人間に色々与えて貰っているので、人が近づいても動じない。

「プスプスプス」と囁きながら近づくと「何かくれんのか?」という目でこっちを見てくる。首都ソフィアではこの様な光景はあまり見かけない。この街に住んでいる猫達、君たちは多分世界で最も幸せなトップ1%のネコ達だよ。

街の至る所にネコがいる。ペットの犬たちともうまく距離をとっているようだ。

ブルガリアで有名な観光資産はバラ🌹。国全体として、バラはどこにでもあるありふれた花だ。ローズヒップを採る一重の「シプカ」というバラはどこでも自生していて、日本ではバラ園でしか見れないような見事なバラがお庭や道端の雑草に混ざって咲いているのをよく見る。

『シプカ』たった1滴のローズオイルを精製するのに何十キロものバラが必要だそう。

だが、首都ソフィアから車で2~3時間、ブルガリアのほぼ中心に位置するカザンラク、通称バラの谷にあるのはダマスクローズという特別な種類。 街の名前はバラの花を蒸留する際に使う「銅の釜」の意味に由来する。ダマスクスローズからは高級化粧品に欠かせない、上品な香りや保湿効果の高い成分を含んだローズオイルが取れる。さらにオイルを精製する過程で生み出されるローズウォーター、バラのリキュール、バラのジャムも人気商品だ。またバラ祭りはブルガリア3大祭の一つで、 ダマスクローズの開花時期に合わせ毎年6月の最初の週末に開催される。

バラ祭ではバラの女王のパレードもある。女王はカザンラクの高校に通う女子の中から選ばれる。
気分が落ちた時、ストレスなとき、一人静かにアロマをたいたりお香に癒されたり…。香りには心をさわやかにする効果がある

どこか懐かしい雰囲気のあるブルガリア。これまで米国、タイ、フィンランド、ノルウェー、デンマークに住んだことがあるが、ブルガリアはレイシズムやセクシズムは飛び抜けて少ない感覚だ。とはいえ、経済的、社会的、環境面もまだまだ伸び代のある国なので、これからどのように変化していくか楽しみだ。


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バレエ、フィットネスインストラクター|ライフコーチ|欧米での学びを本にします|RYT200|Bowspring yoga修了|マットピラティス講師資格取得|スクールカウンセラー よろしければサポートお願いします! 本制作、イントラ活動に使わせていただきます!