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【⚽️日本サッカーを愛そう】【追検証】リーグ中断によるインパクトを調査してみる!

8つの都道府県を除いて緊急事態宣言が解除され、経過次第ですがいよいよ無観客などでのリーグ再開が現実的となってきました。

J1の場合、5月いっぱいで延期になった試合が16試合。実に全日程の1/4もの間、選手もサポーターも我慢し続けたことになります。

各チームの中断インパクト

先日、【緊急検証】と題して、2018年度の決算報告を眺めながら、各チームの稼ぐ”癖”を見ていったわけですけど、そんな中気になったのが、私の推すジュビロ磐田のホームゲーム開催時の儲け率の低さ。。。J1平均60%の利益率のところ25%しか無かったんですけど・・・

ま、待てよ。

ゲーム開催してなかなか儲けられないということは、逆に中断中の傷は浅いのではないか!

てことで今回は、各チームの中断インパクトを調べてみたいと思います。用いるデータは、現時点で2018年の決算報告。こちらになります。


その前に、

コンサドーレ札幌 年俸返還の効果。

多くのJリーグファンが関心を持ったこの記事。

北海道コンサドーレ札幌 選手が報酬を一部返納

シーズン前に一人も解雇しなかった野々村社長と選手の間の絆が垣間見える出来事でした。記事の中で、約1億円の返還があった。と記載がありますが、これは2018年の年俸総額の約7%に当たります。

ではこれが、ホームゲーム未開催のインパクトに対してどれくらいの効果があったのか!(対象とする年度がごちゃごちゃですけど・・・)概要を見てみましょう。

まず札幌はホームで試合をして年間で6.36億円稼いでいます。その代わり、3.27億円支払っています。なので儲けは年間で約3億円になります。

中断されたことにより、このうち1/4が開催できなかったとして

3×0.25=0.75 つまり、7,500万円の損失です。

選手の返還分が約1億あったと言います。

しっかり穴埋めできていますね!

実際はグッズの売り上げなども落ちていると思うのですが、中断分は追って開催されるなずなので計算したほどの損失も無いと思われます。野々村社長からしたら十分助かる金額だったのではないでしょうか。


続いて、余計なお世話をしてみる。

ここまでやってみて、私の中学生レベルの数学を駆使して、ある方程式を導いてみました。

それは、年棒の何%を返還したら、ホームゲーム未開催の損失を補填できるか。です。かなり余計なお世話ですけど・・・各チームの経営の癖を見るには興味深い切り口ではないでしょうか。

式はこちら。

(入場料収入ー試合関連費)×0.25≦ チーム人件費 × ⒳

⒳= の式に直すと

⒳ ≧((入場料収入ー試合関連費)×0.25)/(チーム人件費)

この時、⒳ (実際には100⒳)が、ホームゲーム未開催の損失を補填するパーセンテージになります。

結果はこちら ↓

決算整理2018_5

当然ですけど、入場料収入が高いクラブほど痛みを受けているわけですけど、J1平均は5.2%となっています。

これって、

年収1,000万円のサラリーマンなら年間52万円。
年収500万円のサラリーマンなら年間26万円。

を、職場を存続させるために今年度だけ給料から引いとくね。というインパクト。

決して軽くない負担ですけど、思ったより絶望的な数字でもない。という印象を受けませんか?磐田に関しては2.4%。4,000万円ですよ!

もちろんそれ以外の損失もあるでしょうし、まだまだ先行き不透明ですが、クラブ・スタッフの知恵出しはもちろん、我々サポーターの後押しが十分効果をもたらすレベル。というのが分析してみての結論です!!


年棒返還の是非について。

ここまで余計な分析をしておいてなんですが・・・私個人としては年棒返還は基本的にするべきでない。というのが意見です。

ビジネスというのは基本的に後ろ向きな舵を取るべきでない。という原則に則れば、年俸返還は働く場所を確保するための最後の最後の手段と言えると思います。

今回の分析は、”今のところ”それより前にやることがある。と思わせる結果だと読みました。


この中断期間に攻めた人たち。

普段通りリーグが開催されていれば、選手やスタッフは、移動と試合とトレーニング含むその準備で毎日忙しい日々を過ごしているはずです。

今はそれがない。てことはそれ以外の活動ができるチャンスだと思うのです。活動とは何か。それはずばり、チームおよび個人の営業活動です。

SNSでファンとの交流を始める選手。noteで自分の想いを発信する選手。何でもいいはずです。今しかできないこと。こうでもならないとできないことを始めることが、明日のチームに還元されるはずです。

そして、我らが山田選手を中心として静岡のJリーグチームがこんな活動を始めてくれました!

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凄いことです!これは営業活動というより、この自粛期間に地域・スポンサー・サポーターのために何かしたい!という想いが爆発した感じですね。

もうこのロゴを見ただけで私たちは静岡のJリーグを誇りに思い地域にクラブチームがあることの幸せを感じています。こうして100年続くリーグとクラブが出来ていくんだと思うのです。

これでいいんです!お金なんか返さなくても、これでいいんです!


あと、twitterで流れてきて、素晴らしい!!と思って思わずいいねをポチったのがこちら。

1人スポンサーパーティー!!!

私、瀬川選手のことは存じ上げませんでしたが、この投稿で瀬川選手とカワチ薬品のことは覚えました(笑)。もうね、磐田vs栃木の際は絶対に瀬川選手を見るでしょうね(笑)。

以前の投稿でスポンサーの重要性を私なりに説いたわけですけど、私みたいなのがどんなに語ろうとも、選手がこうやって活動することが何よりの説得力ですよね!

本当に素晴らしい行動だと思います!!


Jリーグを止めない!!

中断のインパクトを知ることで少し具体的なイメージに落とし込めるかな?と思ってやってみたこの分析ですが、まだまだ大丈夫!という勇気が湧いてまいりました。

”今しかできないこと”で動いている選手、スタッフ、サポーター。給料を返還する以上の価値が、そこにはあると信じています。


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