見出し画像

【考察】今ならわかる自爆テロのリアル

どこか遠い国で自爆テロが起こった時、日本人の多くは理解しがたい不快感に襲われるのではないかと思います。

シンプルに「なんでそんなことするの?」と。


世界は広くて、よくわからない輩が山ほどいて、でもそれはしょせん外国の話であって、自分には関係のないことだと思っている人が大半ではないかと思います。

しかし今現在、ここ日本で同じようなことが起きているのでは?

そんな感覚をまとめてみたのが本日のnoteになります。


■原理主義とは何か

原理主義はよく宗教と紐づけて使われる言葉で、いろんな解釈があるのですが、私にとってこの言葉の理解は、

神の教えを忠実に解釈し、実践しようとする考え

になります。

この”忠実に解釈し”のところが、いわゆる原理を大事にする考え=原理主義。そういうことだと理解しています。


例えば神の教えが”人類の平等”であった時、原理主義的には現在の経済発展による社会格差は、決して許されない不都合な真実になります。

教えを忠実に解釈し、実践する原理主義者にとっては、この耐え難い現状を打破すべく抗議活動に打って出ます。

そして一部の過激派が行う抗議活動が、”自爆テロ”なのです。


彼らは人を殺したい以前に、自らの考えを何としてでも正としたい強い想い、すなわち強烈すぎる正義感でテロを行います。なのでそれが自身の命を失おうとも問題ないのです。

原動力が正義感ですから、狂った殺人鬼よりタチの悪い始末となります。


■では、今の日本はどうか

日本は海外に比べ宗教色が弱いので、それでも原理主義の正義感は理解しがたい側面がありますが、この

主観を一方的に正として、それを押し付けることにより他に迷惑を掛ける

という行為は、今の日本でも実は起きていることではないでしょうか。


その人にとって全くもって正しい事であっても、客観的に見て人を不快にさせる行為が正しいわけはありません。子供でも分かることです。

しかし、この正義感とやらがビンビンに振り切って制御がきかなくなると盲目になり、大の大人が他人の迷惑を顧みず、自分の考えに基づく正義感を一方的に振りかざすのです。


例えばこれ。


投かんされた方に注意を促しても、全く反省することは無いでしょう。

なぜなら、正義感に基づく行為だからです。それが他人に迷惑をかけていているかどうかは問題ではありません。投かん者の主観によれば、圧倒的に正義は自分だからです。


こういった出来事を目にすると、原理主義やそれに基づくテロ行為と言うのは、決して海外の治安の悪い国に限った話ではなく、私たち人間が本質的に持っている本能に基づくものであるというのが理解できます。


■それでもテレビで見るニュースには「ひでぇ」と言う

例えばこの投かんされた方が、ニュースで自爆テロのニュースを見れば、「ひでぇことをするもんだ・・・。」と嫌悪感を示すでしょう。

程度は異なれど、本質的には同じ行為を行っているにも関わらず、です。



私たちはこれまでの経験と知識と、それによって生まれた好き嫌いで物事を見ています。色眼鏡を掛けていない人などいないというのが実態だと思います。

それぞれにそれぞれの考えはあるでしょう。ただ、

絶対にそうだと思う「主観」と、他人に迷惑を掛けてはいけないという「事実」は、別物だと強く意識しなくてはいけません。


主観を押し付ける迷惑行為は、テロリズムと同じ。

そう考えて自らを戒める必要があることを僕たちは今リアルに体感しています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?