【真実】サーバントリーダーシップと妻力の関係
サーバントリーダーシップという言葉をご存じだろうか。
近年ビジネス書などでよく目にする言葉。サーバントとは「召使い」。転じて、下支えするリーダーシップということになる。
私の妻はこのサーバントリーダーシップの使い手だ。意識しているかどうかはわからないが、とにかく彼女(ヤツ)は、プロだ。
■誤解されがちなサーバント
サーバントという言葉、そのまま受け入れると相手に媚びてお願いするような、そんな印象を受けるがそれは違う。
これまで、リーダーというと「俺についてこい」的な存在をイメージし、良く言えば頼りがいがあり、悪く言えば強引な印象だった。
サーバントリーダーシップとは、ビジョンは強烈に掲げながらも、メンバーの自走を促し、それを下支えしながらコントロールする、いわば影の支配者。つまりうちの妻だ。
私は、いわゆる妻力の高い人は、このサーバントリーダシップを以って、旦那と家族を支配しているのではないか。そう考えている。
■できる妻のやることは3つ
日々彼女(ヤツ)のサーバントに支配されている私は、長年の経験を経て彼女のプロたる所以を3つ、明らかにした。
それは、
である。
まず1つ目、私は家の中で水回りの掃除と食器洗いなどを任されるのだが、彼女は洗剤の類を絶対に切らさない。いつだってパーフェクトだ。
男性がフッとやる気を起こす瞬間を、絶対に逃さない。準備を完璧にするのだ。
男はアホなので、必要なものがそこにないとすぐにへそを曲げて後回しにしてしまう。実際に洗うことよりも、この準備段階のストレスをとにかく嫌うからだ。彼女(ヤツ)は絶対にその隙を作らない。
そして2つ目は、やったことをとにかく褒める。男はアホなので、幼稚園児と同列に褒められたとしても、喜んでしまう。口で「あったりまえだよこれぐらい。」と言いながら、超喜んでしまうのだ。
彼女(ヤツ)はさらにこんな言葉で追い打ちを掛ける。
「この前、〇〇さんたちと話してたんだけど、よくやってくれてるんだなと改めて思ったよ。〇〇さんも偉いねーって言ってたよ」
この、”他人の奥さんが褒めていたよ作戦”。これがやばい。
こちら側もさすがに分かってくる。「あ、オレおだてられてんな」と。だが悲しいかな男はアホなので、「だろ!」と言って明日からまた張り切ってしまう。超嬉しいからだ。
そして最後に、これが一番重要なのだが、旦那のパフォーマンスに多少の不満があっても、それを絶対に口にしない。
男はアホなくせにプライドが高いので、指摘されることをとにかく嫌う。自分自身の達成感で満ち溢れている時に、「でもこれってさぁ・・・」と始まると、途端にやる気をなくすのだ。
これによって何もしなくなるぐらいならそこは耐えて、むしろ褒めることを追加して、更に旦那にやらせることを増やしていく。
プロのヒットマンは狙った獲物は逃さない。自分自身の感情をコントロールして、相手を今以上にうまく使うのだ。
旦那が自分の家事のすばらしさについて熱く語りだしたら妻の勝ちだ。
実際私はしっかりと妻に仕立て上げられ、仕事に疲れ毎晩湯船につかりながらも、今週末どこを掃除するべきか見定めているほどにまでに成長した。
■何でそこまでしなくちゃいけないの?とは言わないで。
サーバントリーダシップとは、
圧倒的な包容力で他をコントロールし、支援と言う形をとりながら自身の目的を他人の力を借りて達成する技術だ。
妻力とは、この技術を指す。
我が家は共働き。子供が小さいころ、妻が7:3で育児優先。私が7:3で家事優先。と決めた。
今では子供も大きくなり、当時に比べると圧倒的に育児のウェイトは減ったのだが、私の家事7割は変化していない。
彼女(ヤツ)は本能的にサーバントリーダシップをとり、私を掌の上で転がしながら空き時間を作り、今日もヨガと英会話に興じている。
私? 私は今の状態に特に不満はない。なぜなら、
褒められると超嬉しいからだ。
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