【休職の振り返り⑧】やってよかったこと(後編)
休職中にやってよかったことの後編まできました。
振り返ってみると、たくさんの「やってよかったこと」があったなと感じます。
その中で、前編と中編は日常的なことがメインでしたが、後編は単発的な、いわば(プチ)イベント的なものをまとめてみました。
6.大きな図書館へ行く
本を読み出してからというもの、本を買って自宅で読むのも良いけど「これってどんな本だろう?」と試し読みしたくなるものもいくつか出てきました。
例えば価格が高い本とか、たまたま売り切れていた本とか。
そんなときに「そうだ、図書館があるじゃないか」と思いつき、折角ならたくさんの本が置いてありそうな大きな図書館へ行こう! と計画。
調べた結果、東京都港区にある都立中央図書館へ行ってみることにしました。
真夏の陽射しが燦燦と降り注ぐ日、電車を乗り継ぎ港区麻布へ。
広尾駅から向かった私はまず大きな公園・有栖川宮記念公園を通っていくことに。
この公園がとにかく広い!
自然がたくさんの公園は親子連れの方も多く、みなさん思い思いに過ごされていました。
その傍を通りながらたどり着いたのが、目的地でもある都立中央図書館。
入館すると受付で入館証であるカードを受け取ります。
そのカードは入館だけでなく、図書の閲覧やデータベースの参照にも利用するとのこと。
図書館自体もう十数年も行ってなかったので、「は、ハイテクだ…」と不慣れ感満載まま入館しました。
平日にもかかわらず図書館内にはたくさんの人がいらっしゃって、静かな賑わいにびっくりです。
そんな中を私も進んでいき、まずは施設内の本はどのように配置されているかなどを見つつ、落ち着ける席を探して回ります。
5階まである図書館内をざっと見て回った私は再度1階まで戻り、席を確保してから、オンラインデータベースを参照しに行きました。
読んでみたい本をいくつかピックアップしてから閲覧希望を出します。
希望を出すと本をまとめてくださり、入館証の番号で呼び出しがかかるとのこと。
それまで時間がありそうだったので、先ほど見回ってたときに気になった本棚へ戻り、ぱらぱらと数ページ読んでみることに。
数分後に呼び出しカウンターに戻り、ピックアップした本を受け取ってから席へ戻って、そこからは読書タイムです。
本屋さんやアマゾンで売り切れていた本など、気になった本を試し読みしているとあっという間に夕方になっていました。
帰るのにも時間がかかるので、本を返却して帰ることに。
夕暮れでも陽射しがまだまだ強く、蝉の大合唱を聞きながら、都立中央図書館をあとにしました。
大きな図書館でたくさんの人がいつつも、やっぱり図書館は静かで、居心地が良いですね。
家とは違った雰囲気で、「読むぞ!」という気持ちで読めたので、とても集中して本を読むことができました。
またこれから買いたい本の参考にもなりました。
これからは試し読み、集中して作業などに図書館を活用する図書館巡りというのも良いかもしれない、そんな風に感じました。
7.サウナへ行く
私がサウナに興味を持ち始めたのは、WOWOWでやっていた磯村勇斗さん出演の「サウナーーーズ」をたまたま見たことでした。
視聴する以前から昨今サウナがブームであるということは色んなところで見聞きはしていたのですが、こちらの番組を見て興味を持ちつつ、中々機会がないまま数年が経ってしまいました。
そんな中、今回休職という期間を利用して「平日にサウナへ行こう! そのあとはサウナ飯を食べよう!」と計画。
サウナは自律神経を整えるのにも効果的ということを知ったので、あれこれ施設を調べて行ってきました。
横浜のスパイアスさんには平日の90分プランというのがあり、価格も手頃だったので、初心者の私が試しに行くにはちょうど良さそうだとこちらに伺うことに。
横浜駅からすぐというのも嬉しいです。
受付を済ませたあとは、身支度してからいざサウナへ。
スパイアスさんの女性サウナにはドライサウナとスチームサウナのふたつがあり、どちらも入ってみました。
まず温度の低いスチームサウナから。
備え付けで塩が置いてあるのですが、それを塗りたくってサウナ室にいると、温度が低いのにもかかわらず汗が噴き出てきます。
「これが浸透圧か…(?)」と思いながら室内で過ごしてから出ました。
そして次に本丸であるドライサウナへ。
こちらは先ほどのスチームサウナの倍以上の温度があって、当たり前ですがとても暑い!
ザ・サウナを体験して、よきタイミングで外へ。
身を清めてから水風呂、そして外気浴という、サウナのあるべき流れを見様見真似で体験です。
サウナって、水風呂のため、さらには外気浴のため、と私は見聞きしていたのですが、確かに外気浴気持ちいですね。
今回はプチイベント的な感じで行ってみましたが、サウナーが週に何度も通う気持ちがわかる気がしました(私も通いたいです)。
90分コースって結構時間が短くて、結構あわただしい感じで、そんなに回数入れなかったのですが、ドライサウナ→水風呂→外気浴を何回か回ることができました。
が、折角整いに行ったのにあまりゆっくりはできなかったので、今度はしっかり時間を取って入りに行きたいです。
帰りは横浜駅から直結の百貨店のデパ地下で好きなものを見繕って帰宅。
ちょうど晩御飯どきに帰れるように計画していたので、帰宅後すぐにサウナ後のデパ地下グルメを広げました。
毎日同じメニューばかり食べているので、いつもと違う贅沢なご飯が食べられるというだけでわくわくしました。
サウナもデパ地下サウナ飯も特別で、忘れられないサウナデビュー日となりました。
8.(プチ)遠出する
私は海辺や川辺が日常のすぐ近くに感じられる環境で小さいころから育ってきました。
なので水辺、特に海や浜辺にいるととても心安らいで落ち着きます。
ですが関東に越してきてからは、一面に広がる海を感じられるようなところに一度も行っていませんでした。
なので休職中にどこか浜辺、海を感じられるところに行こうと計画。
そこで、noteで一番最初に出した自己紹介記事にも書いた逗子市に行ってきました。
逗子にしたのは「私が住む地域からスムーズに行けそうだったから」と「行ったことがなかったから」、この2つが理由でした。
行ったことがない場所へ行く、それも海辺、それだけで私の心はわくわくで満ちていきます。
目的地が決まったら、あとはカフェや行ってみたい場所を数か所ピックアップするだけ。
あまり詰め込みすぎないプチ遠出にしようと決め、定休日などを確認してから日付も決めました。
あとは当日の天候が大荒れにならないことだけを祈り、その日を待ちました。
当日は朝から良いお天気に恵まれました。
準備を整えてから家を出て始発に飛び乗り、まずはいざ逗子市へ。
いくつか電車を乗り継いで、逗子市についたのはまだ早朝でした。
最初の目的地は朝早くから空いているカフェ。
ここで朝食をいただこうと思い、駅からカフェまで散歩です。
初めての逗子市の空気を感じながら歩いていると、やはり夏の海の街ともあり、すでに人々の往来があります。
静かだけど、静かすぎない。
初めて来た場所でしたが、海も人の気配も感じられて、何だか不思議と落ち着ける街並みでした。
そんな風に街を感じていると最初の目的地のカフェに到着。
ほぼオープンと同時に着いたので、まだ誰もおらず。
好きな席に座らせていただき、モーニングメニューを頼みました。
白を基調とした店内にはさすが海辺のカフェというだけあり、装飾品に貝やヒトデがあしらわれていて、とてもかわいい雰囲気に癒されました。
ほくほくとしながらメニューを待っていると、街の方がコーヒーを買い来られたり、私と同じようにこのお店を訪れたお客さんがいらっしゃったり。
朝一でしたが活気があるお店でした。
マスターさんはもちろんこの街に馴染んでいて、開け放たれたドアの向こうに歩く街の方々に気持ちの良い挨拶をしていて、それがとても素敵な街だなと感じました。
都会って人と人との距離感が希薄で、それが良いところ(楽)だなと私は思っているのですが、こうやって人と人とのつながりがある、それが挨拶でわかるというのは一朝一夕では得られない価値があり、素晴らしいことだなとしみじみ感じました。
運ばれてきたメニューをいただきながら、街やお店の心地良さを肌で感じ、素敵なスタートを切ることができました。
お会計時にはマスターさんとお話もして、おすすめスポットを聞いたので、行ってみようと考えながらお店をあとにしました。
マスターさんのおすすめスポットに行く前に、カフェからすぐの逗子海岸へ。
朝の穏やかな海辺を一望することができました!
まだ強くない陽射しの中、浜辺をゆっくり散歩することに。
サンダルを脱いで、服が濡れないギリギリのところを歩けば、久しぶりの海や砂浜の感覚が懐かしく、心身ともに癒されました。
朝方で人が少ない海岸線を散歩し、ときには座って海を眺めて、深呼吸と瞑想もしてみたり。
ここ数年、三十代入ってからこんなにゆっくりとした時間を過ごしたことはなかったように思います。
何だか忙しなく生きてきたんだなあと海辺を眺め、心が凪ぐのを感じるまで逗子海岸を堪能しました。
そのあとは、最初のカフェのマスターさんに聞いたスポットのひとつである森戸神社へ行くため移動。
バス移動をするためにまた歩いたりもしたのですが、途中お腹が空いてカフェに入ってみたり。
本当に自由気ままに動き回りながら森戸神社へ行き、お参りしてから裏の方の海岸でまたのんびりと海を眺めたり。
ぼ~っとしていただけでなのですが、気がついたらお昼前になっていて、またお腹が空いたのでお昼を食べに行ったり。
ひたすら海岸沿いを行ったり来たりしたのですが、朝早く着いたこともあったのでそろそろ帰ろうと駅方面へ。
まだ陽の高いうちに逗子を離れ、帰宅しました。
帰宅したのはまだ早い時間でしたが、満足感でいっぱいの遠出になりました。
暮らす方々の空気感、海からもらう安らぎ、美味しいご飯など、本当に癒された1日でした。
また朝一から行きたいなと思います。
こんな感じで、特別感のあるイベントも休職後半には計画・実行できるようになっていましたし、どれもかけがえのないものになりました。
間違いなく、これからの私にとって必要なものだったと今振り返ってみても感じます。
やってよかったことの前編から後編の3編通して、これからも続けていきたいもの・続いているものがあり、やってみて本当に良かったです。
ここまで長くなりましたが、ご覧くださりありがとうございました!
休職のまとめもいよいよ大詰めです。
この先は「これからのこと」が綴れたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。