【芥川】くもの糸を読んだ翌日にくもが出現した奇跡。
日曜日に図書館で借りてきた芥川龍之介の「くもの糸」を
娘に読み聞かせました。
どんな感想だった?
「どんな小さい命でも大切にしないといけないね」
「いつも上から神さまが見てるんだね」
「人の悪口や汚い言葉を使わないようにしないといけない」
「悪い事をしてしまっても良いことすれば許してくれる」
子どもの純粋な感受性がくすぐられ
率直な感想がどんどん出てきます。子どもにとって非常に読みやすく
そしていろんな創造性を膨らませてくれる名著です。
ボクも子供の頃に「くもの糸」を読んだ後は
「くも」はもちろん、ありんこやダンゴムシといった小さな虫を殺すことをためらうほど心に響いたものです。
大人になった今でも「くも」を見るとふと思い出してしまいます。
語り継がれる名著とは読んだ人の心にずっと
人生の糧として
人生の道しるべとして
その後の生き方に大きな影響を与えていきます。
そんな「くもの糸」を読んだ翌日の朝…
あろうことか
す~っと1本の糸が天井から垂れ落ちてきました…
普段くもや小さな虫なんて出てこない我が家に
なんと「小さなくも」が垂れているではありませんか
こんな偶然あります?
早速、娘を呼び「ほれ見てみ」
「あーーーーーーーーー!」
昨日、
頭に描いた映像がまさに今、目の前に飛び出してきたかのような驚き方。
ボクは問いかけました。
「これどうしたらいいと思う」
「パパだめだよ殺しちゃ…
可哀そうだからそっとしておくんだよ、わかった?」
ボクはふと口角が緩みました。
普段、公園や外で小さな虫に遭遇すると
「気持ち悪い~」といって逃げ出していた娘が
温かい眼差しで垂れ下がっている「くも」を見つめそう言ったんです。
狙っていたとはいえ
たった1冊の本で
ここまで気持ちの変化が起きると笑うしかありませんね。
やはり読書はいいもんです。
ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。