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中学受験「憎しみ」がわからない。その2

 みなさん、こんにちは。
前回は、国語は語彙力ということを書きました。


国語

 今回は、色々な気持ちを表すことばについて書いてみたいと思います。
簡単にいえば、喜怒哀楽を表すことばなのですが、テストの解答の際に、ワンパターンになりがちです。
 表現を豊かにする意味でも、より多くのことばを知って、身に付けることが大切です。
 身に付けるためには、単にことばを覚えるだけではなく、実際に使えることが体得になります。
 テストでも、初めは間違ってもいいから実際に解答する際に使うという事です。

 まずは、喜びを表すことばとして、「うれしい」ということばがワンパターンに陥りがちです。
「何々してうれしかったから」で終わるパターンです。

 「うれしい」を表すことばとしては、

うれしい



「感動する、安心する、興奮する、得意になる、満足する」などは、基本的な言葉として日常生活で使えると思います。
ところが、これ以外にも、



「ほほえましい、安どした、達成感をいだく、誇らしい、晴れ晴れした」 
ということばがあります。
 これらは、例えば、幼子のやりとりにほほえましく思えたとか、いわゆるほっこりした時に使われることばです。
 安どしたとは、何か心配事などがあって、何事もなく無事に帰宅した、帰結したような時に、安どしたと使います。
 達成感は、何かをやり遂げた時、あるいは目標を達成した時に達成感を抱きます。誇らしいは、自分に対しても、「こんなこともできてしまった自分を誇らしく思う」というように、自分で自分をほめるような時に使えます。
 最後の晴れ晴れしいは、いわゆる「すっきり」したような状態です。情景描写ではよく、良く晴れているような時に、晴れ晴れとした青空というような使われ方もします。例えば、入学式や卒業式の時、あるいは遠足の空が晴れていて晴れ晴れとした陽気などとも使います。
 心情としては、達成感とも少しにていますが、困難を乗り越えて、晴れ晴れとした気分になったというような使い方もできます。

 これらを記述で使いこなせるかというところがミソなのです。

 部活動などで、大会で優勝した時に部員同士で達成感を味わうとともに、監督として、どうなるか心配だったが安どした、というようにここでは、達成感と安どの二つが入っています。
 受験で合格を勝ち取り、子どもは達成感を抱き、親としては誇らしく思う、というようにまとめると、ここでは達成感と誇らしいの二つを使うことができます。

 このように、一つの出来事に二つ以上の感情表現ことばをいれることができると、加点されます。
これが、単に「うれしかった」だけでは、「だからどうしたの?」という採点側のツッコミが入ります。
このツッコミが入る余地がある場合は減点対象となるわけです。


つづく。


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