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君への願い

花瓶に生けた花に息を吹きかけて
いつかは枯れてしまうのにと笑ったね
誤魔化すように差し出した紅茶に
儚いまつ毛が隠す心の奥 見えなくて
繋ぎ止めてたやさしい風 
甘い香りの午後3時 時計が動き出す
君の瞳の中 透き通って目を逸らした

さよなら 閉じこめてたパンドラの箱
ずっとこのままで 願っても
古い埃が涙に濡れて ごめんね
過ぎ去った日の記憶が星に変わる
導いて明日へ

君に聞いた静かな言葉を
忘れてしまうことなんてないんだろう
刹那に変わりゆく毎日にも
たまに思い出す 昼中の日差しの中に
君の寂しさを含んだ優しい声
毎日訪れる午後3時 秒針が刻んでる
熱い紅茶の中 角砂糖がほろほろ溶けた

どうか 変わらずに変わっていてね
ずっと幸せで 願ってる
刺さる棘が笑顔で消えて 明日へと
過ぎ去った日の記憶が月で交わる
導いて遠くへ


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