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誰かの靴を履いてみる経験
今さらながらにとても3年前に話題になった本『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んでいます。
本の中に出てきた「エンパシーとは何か?」という問いに対しての著者の息子の回答がとても印象的だったので、そのことについてつらつらと考えたことを書いてみたいと思います。
あなたは、エンパシーとは何か?と聞かれて一言で的確に答えられますか?
著者の息子の回答は、「誰かの靴を履いてみること」。
これがテストの問題となっていることや中学生のこの回答には感心しました。
こんな問題がテストに出るのは、日本ではちょっと考えられませんよね。
ライフスキルズという科目で出たテストらしいのですが、日本でいう1番近い科目が公民。
ただ日本の科目で自分の意見を求められるテストを受けた覚えはありません。
今の政治や教育のあり方について理解するまででの日本に対して、イギリスでは更に一歩掘り下げて自分ならどう思うか?を問われるのです。
正解のない問題を考える経験を積んでいるわけですね。
これを読んでいて、今私が子どもと最近始めたユダヤ式家庭教育のハブルータとの共通点を見つけました。
ハブルータでは絵本を通して、親子でたくさん対話します。
「〇〇はどういう意味?」
「主人公は、なぜ〇〇したのか?」
「主人公はどんな気持ちだったのか?」
「自分だったらどうする?」
「この出来事から著者が伝えたいメッセージは?」
絵本を通して、
・多くの言葉の定義を知ること
・他人の感情を想像すること
・自分だったらどうするのか考えること
・絵本からの学びや気付き、教訓を考えること
を学びます。
これは、誰かの靴を履く経験になること、エンパシーを高めることに繋がると感じるのです。
これからは、人間でなくてもできる仕事はどんどんITやテクノロジーが進化し、AIが普及することで感情労働が増えると予想されます。
生きていく上でも働く上でもますますエンパシーを高めることが、重要になるだろうと思うのでした。
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