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やさしい言葉の魔法。「ものは言いよう」

ライターの仕事を始めてから人に読まれる文章を書く機会が増えたことで言葉の捉え方についてよく考えるようになりました。

この文章でこう捉える人がいるのではないか。こんな解釈もできるのではないか。

考えすぎて文章を消しては書く消しては書くの繰り返しで進まないこともしょっちゅう。

同じ文章でも人によってはさまざまな解釈ができて、時には言葉で人を傷つけてしまう場合もありますよね。

同じ文章を読んでも、そういう考え方もあるんだと素直に受け止める人もいれば、分かってるけどできないから悩んでるんだろうと嘆く人、なんにも分かってないと批判する人もいるわけです。

「ものは言いよう」「気はもちよう」という言葉は受け取った人だけでなく言葉を伝える側にも言えることだと感じます。

少しの文言を変えたり加えるだけで、優しく伝わる文章になると思います。

マイナス思考の人は、常にマイナスの言葉を使うのかというとそれも違う。

例えば、友達が恋愛でも仕事でもなにかに悩んでいたら、共感した後で前向きな言葉をかけるでしょう。

例えば、自分が過去にすごく苦しくて辛い時期を過ごしたとしても、後から振り返るとあの経験のおかけで今があると思えることもあるでしょう。

人は当事者になったとき弱音を吐くものなのです。

同じことで悩んでいる人がいても、その人ならこんな方法で乗り越えられるじゃないかとかこんな性格や強みがあるから大丈夫でしょ、とその人の良さや解決方法まで思い浮かぶこともあるかもしれません。

自分も含めてみんな自分に対してストイックで過小評価しがち。

「ものは言いよう」「気はもちよう」という意識だけでは押しつぶされてしまいそうな悩みや不安は、悩んでいる友人に声をかけてあげるように、自分に対しても優しいことばを選んでみてほしいと思います。

苦労も多い大変な今を生きている中でも、「ピンチはチャンス」「今やってることは無駄じゃない」「コツコツやってたらきっと成果に繋がる」という言葉をどれだけ自分にかけられるかで人は強くなれるのではないでしょうか。

あとは、自分の話を親身になって聞いてくれる近しい人の優しい言葉を素直に聞き入れたい。

本業を辞めたくて悩んでいる時に、夫に言われた「成功している人はほとんどの人に下積み期間があった。今がその時なんじゃない?」という言葉。まさしく「ものは言いよう」。

思い通りにいかなくて、モヤモヤした気持ちを抱えた時には自分にそう声をかけるようにしているのでした。

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