【饂飩美味紀行】#32 えびすやうどん宮若（福岡県宮若市）
こ れ ぞ 名 物！ 至 極 の と り 天 と 筑 前 饂 飩
■ 福岡県宮若市の位置
宮若市（みやわかし）は、筑前の国の中央にござる。博多の町より北東におよそ八里（約三十二キロメートル）、小倉の町より南西にこちらもおよそ八里（約三十二キロメートル）の距離にあり、筑前の国の主要なる町々の間に位置し申す便利なる場所に候。市内は山々に囲まれ、自然豊かなる環境にて候ながら、博多の町や小倉の町への往来も良きゆえ、寝所としての役割も果たしており申す。
宮若市は、かつての宮田町と若宮町が合併し、誕生した市にて、その名の通り両町の歴史と文化を受け継ぎ候。また、九州自動車道が通り、宮若の関所を利用するにより広き範囲への移動が容易に候。自然の恵みに満ちたる地域にて、森林や田園風景が広がり、穏やかなる生活環境を提供し申す。
■ 店舗外観
■ 饂飩絵図
■ 饂飩膳の記録
名店へ参上し忍ぶ待ち時間の巻
お盆の墓参りを終え、正午にお盆の最中に到着いたしたところ、案の定、十名ほどの待ち客が出ており申した。しかし、この店の良きところは、呼び出しの声をかけていただけるという親切な仕組み。猛暑の折にもかかわらず、馬車の中にて涼をとりつつ待機できるとは、まさに至れり尽くせり。さすがは人気店、配慮が行き届いており候。三十刻ほど待ち、ついに店内へと案内され申した。
猛暑に挑むあっさりうどん定食の心得
噂によれば、この店の名物は鶏天とのこと。しかし、この日の猛暑のため、さほど食欲も湧かず、あっさりとした「うどん定食」を選び申した。この定食には、普通の大きさのかけうどんに小ご飯、お漬け物、小鉢、そして揚げたての天ぷらの盛り合わせがついており候。
揚げ物の妙技と楽しむための工夫の道
天ぷらは見事にカリリと揚がっており、揚げたての香りが食欲をそそり申す。口に運べば、衣の軽やかなサクサク感が広がり、特にかき揚げはうどんに投入して共に楽しむと、その相性が驚くほど良きものにござった。出汁の旨味と天ぷらの香ばしさが絶妙に絡み合い、他の天ぷらも天つゆにていただき申したが、どの素材もその風味を存分に引き立てており、一つひとつが感動的な美味にござった。
つるつるモチモチのうどんに秘められた極意の味わい
うどんはつるつるでモチモチとした食感が特徴にて、一口食べるごとにそのなめらかさと弾力を感じられ候。コシの強いうどんも良いが、この柔らかでありながらも程よいもちもち感は、どこか心和む心地よさがあるものにござる。しっかりと効いた出汁がうどんによく絡み、飲むたびにその深き旨味が身に染み渡り、食べ進めるごとに満足感が増していき申す。
再訪の誓い心に深く刻まれた至福の一食
店内の雰囲気もまた心地よく、店員の温かな対応が一層食事を楽しませてくれ候。このうどん定食は、シンプルでありながらも一品一品にこだわりが感じられ、その素材の良さを存分に活かした味わいは、何度でも味わいたくなる魅力を持ち申す。次回こそは、名物の鶏天にも挑んでみたく存じます。また訪れたいと思わせる、まこと素晴らしき体験でござった。
■ 店の評判帳
■ 食通評判帳
■ 詳細な絵図
■ 推奨取り寄せ(宣伝)
もち吉なるもの、筑前直方の地にて、西暦一千九百二十九年に創業されし老舗菓子屋にて候。国産の米と厳選せし素材を用い、心を込めて作られしおせんべいやあられを世に届けることで名を馳せており、今日まで全国二百以上の店舗にてその名を広め、通信販売にて遠方の者にも高品質の菓子を届けておる。
「冬だより」とは、もち吉が冬季限定にて提供する詰め合わせの品にて、「餅のおまつり」なる多彩な味わいを一度に楽しむこと叶う贅沢なる一品でござる。缶に納められており、保存性にも優れ、長きに渡り楽しむことができ申す。
拙者もまた、このもち吉の菓子をこよなく愛し、常に家族のために大量に求めておる次第でござる。
◇ これまでの饂飩美味紀行のあゆみ
◇ 饂飩食いだおれ絵巻
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麺の道、細く険しく、果てしなく
彼方へと続く 白き饂飩の旅路なり
趣深き 御椀に注ぐ 一椀の 饂飩に込められし 匠の技
その奥深き 絢爛たる世界
未だ知れざる 境へと誘わん
饂 飩 美 味 紀 行――それは、”終わりなき味の冒険”