6勝2敗1分で首位。ヤ戦圧勝。

プロ野球は開幕してから9試合が終わった。

まだ同リーグ5チーム中3チームとの結果だが開幕ダッシュの振り返りをする。

前提として我らがジャイアンツはタイトルの通り貯金4でセ・リーグの単独首位に立っている。

投手陣

今の所のローテションは順に菅野、田口、サンチェス、戸郷、メルセデス、桜井。

3カード目まで順当に進めており、昇降格はなく先発陣が安定しているのは開幕ダッシュの一番の要因だと思う。大崩れしたのは広島2戦目のメルセデス(3回を4失点)とヤクルト1戦目の菅野(5回2/3を5失点)くらいか。

一番の不安要素と言っても過言ではないサンチェスはここまで2試合に先発し2勝0敗、防御率0.77とチームトップだ。11回2/3を投げて被安打7、四死球8とややランナーを出しすぎな印象もあるが阪神戦では味方が7点、今日のヤクルト戦では12点と大きな援護を受けて落ち着いて投げられている。

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結果的には菅野とサンチェスの二枚看板、田口と戸郷の若手の台頭。ここに5-6番手の投手がどこまで活躍できるかという感じ。

ローテ1周半の振り返りとしては先発陣全体としてはほぼ全員が9試合のゲームメイクをしたという点では二重丸なんじゃないかと思う。

サンチェスの四死球8が引っかかるけど、WHIP1.29だと標準だし、他の投手がコントロールいいから目立つんだろうな。

次カードの頭は戸郷。まだ2戦目だけど裏ローテの頭を投げさせてるだけあって首脳陣の期待が大きいな。。。笑

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続いてはリリーフ。高木京、澤村、藤岡、宮国がすでに5登板とフル回転。

疲れからかこの4投手はあまりいい防御率ではない。昨日のヤクルト戦でも3投手で7失点と大炎上した。ただ宮国はWHIP1.00と安定はしてきている。

高木京と澤村は中盤の左右のエース的存在。ここからの巻き返しに期待。

中川、デラロサは今年も安定感抜群。鍵谷と鍬原を含めたリリーフ陣がどれだけ安定するかで過密日程の戦い方も変わってくる。終盤は先発投手の中4-5日も可能性があるだけにスタミナのある投手が多いのは頼もしい。

古川とビエイラはすでにファームに降格している。トレードで楽天からウィーラーを獲得したため、サンチェス、メルセデス、デラロサと野手ではパーラ。投手4にすると柔軟に動かせなくなるため、おそらくは投手3野手2の外国人枠の使い方をするだろう。

そうなってくると、サンチェス、メルセデスが大不振とならない限り、シーズン終盤まで昇格は難しいだろう。二軍で好投しているディプラン(今シーズンから支配下)も同様。

野手陣

誤算は大きく二つ。一つはOP戦や練習試合でも調子の良かった丸が大不振なこと。ここまで9試合すべてに先発出場も打率は.143。出塁率も.211でOPS.353はレギュラー格だと炭谷の.580に次いで一番悪い。例年スロースターターなので大きな心配はしていないがここまではと思っていなかっただろう。

もう一つは開幕カードの阪神三連戦で死球を受けた小林が骨折。骨が付くのに1ヶ月とリハビリ期間も含めると前半戦は小林抜きで戦うことになる。

小林は怪我が非常に少ない選手で近年のジャイアンツの主力の中でも長期の離脱が少ない選手だ。

結果論だが、昨年炭谷を取っておいて良かった。大城を一塁専念にしなくて良かった。岸田や田中貴など不安はあるものの2軍でも活躍する準1軍クラスの選手がいて良かった。基本路線は炭谷と大城の二人で、途中交代で岸田をという三人の捕手を一軍に置き戦うことになるだろう。

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規定打席(試合数x3)をクリアしているのは6選手。

岡本、坂本が中心となっている。ここにきて開幕スタメンは外れた陽が好調アピール。右打ちの外野手は陽と石川くらいなので左投手が先発の時に多く起用されている。

岡本は120試合換算でも53本塁打ペースと絶好調。広島の鈴木、ヤクルトの山田、DeNAのソト、オースティンあたりと本塁打数を争うことになる。

中島とパーラは少し打率を落としたが特にパーラはここまで3本塁打と長打が打てることもアピールしている。中島も四死球6で出塁率を.394としている。これは坂本や陽よりも少し高い。ここまで本塁打こそないが対戦投手には強打のイメージがあるのだろう。

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規定打席以下の選手の個人成績。こちらは試合数順にしてみた。

湯浅、小林はすでにファームに降格。

開幕戦で劇的な逆転ツーランを打った吉川尚だが左投手が続いたのもあり、湯浅、北村、増田大などと併用が続く。

高いOPSが目立つのは石川、重信の左右の代打。丸がいくら不振でも控えがこれだけ数字を残していると気長に起用ができる。

湯浅と小林と入れ替わり、ファームから若林と岸田が昇格。

次カード以降の見立て

休養日を挟んで次は本拠地でベイスターズとの三連戦。

予定では戸郷、メルセデス、桜井が先発になる。

DeNAの先発は所詮は濱口だろうが次からが読めない。先週登板した井納は既に降格している。また昨日先発のピープルズも降格。この2枠で第2-3戦の先発を上げてくると予想。

中5日でエース今永もなくはないが一昨日の登板で8回114球を投げている。

敵ながらこの辺りはラミレス監督の采配を楽しみにしたい。

左腕王国のDeNAとすると、好調の右打者の岡本、坂本、陽、石川。

また左対左になるが吉川尚、亀井、パーラをどうするか。

絶不調の丸をどうするか。

来週も打順は流動的に変わりそうだ。


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