150円と520円の温泉があったら、どっちを選びますか?
わたしが住んでる石川県は温泉大国。
家から車で10分圏内に3つの温泉があります。
泉質はいいし、あったまるし、広い。
疲れたときや遠出した日の帰りは、家族で温泉に行きます。
「温泉=旅先で入るもの」だと思っていましたが、石川生活15年目に突入したわたしにとって温泉は、日常生活になくてはならない存在です。
150円の温泉 VS 520円の温泉
気軽に行ける存在の温泉ですが、値段には差があります。
わたしがよく行くのは
①大人1人150円の温泉
②大人1人520円の温泉
①の温泉は、通常は200円。10枚綴りの回数券を買うと、一回あたり150円になります。
清潔ではあるけど少し古めの施設。露天風呂はなく、おじいちゃんおばあちゃんの憩いの場なので、いつも常連さんで混んでいます。
我が家は4人家族なので、夫とわたしで
150円×2=300円
小学生 100円
未就学児 40円
なんと家族全員でたった440円!!
②の大人1人520円の温泉は、新しい施設だからキレイ。足を伸ばせる寝湯や、露天風呂もあります。他の温泉よりも少し高いので人も少なく、のんびり入れます。
夫とわたしで520円×2=1040円
3歳以上は100円なので
100円×2=200円
家族全員で1240円!!
150円の温泉に3回行けますね…
というわけで、行くのはもっぱら150円温泉でした。
久しぶりに520円温泉行ってみた
ある日、外食後に150円温泉に足を行こうと思っていたのですが、うっかり回数券を忘れました。
取りに行く〜?どうする〜?と夫と相談。息子が520円の温泉に行きたいというので、たまにはいいか〜とそっちに行くことに。
でもちょっと高いよなぁ。
回数券を取りに戻ればよかったなぁなんて、内心後悔してたのですが…
久しぶりに行ってみると、すご〜く癒されたのです。
リフレッシュってこういう感覚かって、思い出した感じ。
露天風呂にのんびり浸かる。
寝湯で足を伸ばす。
静かな環境で温まる。
満足感を得られました。
と同時に、今のわたしはこういう時間を求めていて、そこに価値も感じていることが分かりました。
人によって、タイミングや時期によって、求めているものによって、選ぶものは変わる。
そんな当たり前の事実が、すとんと腑に落ちたのでした。
何に重きをおくかで選び方は変わる
150円温泉は、手早く家族でお風呂を済ませることが目的です。
そこに癒しやリラックスはなかった。
家で風呂に入るのがめんどうなので、その代替案でしかない。
ただの手段というか、作業になっています。
一方520円の温泉は、そこに行くことが自体が目的になります。
のんびりと時間を過ごして、癒されることが大事です。
いつもより時間をかけてゆったりと過ごせるので、満足度も当然高い。
どっちがいいとか、正解とかはないです。
これからも、両方行くと思います。
でもこの気づきのおかげで、わたしのやりたいことの方向性がカチッと決まりました。
わたしが目指すのは520円の温泉
現在リニューアル中の言語化カフェ。
まだご案内が出せていないのですが、この場をどんな風に楽しんでもらいたいか、どんな風に使ってもらいたいかを、ずっと考えていました。
今まで12人の方とお話をして、読み物を書いてきました。
実感したのは「その人の読み物を書く」のは、思っていた以上に時間と労力がかかるってこと。
じっくりと話を書く。
録音されたものを聞きなおして、音を言葉にしていく。
文章を組み立てる。
何度も何度も読んで、書き直す。
やっていることはシンプルです。
時間がかかるのは、わたしが不器用なのかもしれません。
でもこれがわたしのやり方。
いいなと思って興味を持ってくれた人が、話してよかった、書いてもらってよかったと思えるように。
一人ひとりと時間をかけて、向き合う。
それを自分と約束しました。
「話を聞いて文章を書く」を
自分の中心に据えて活動します。
520円の温泉でやっていくには、ちょっと勇気がいります。
価値があると思って、来てくれた人が満足できるように。
日々の生活での感度を高めて、アンテナをはって過ごす。
そんな小さいけど、大事な決意をした瞬間でした。
ありがとうございます! サポートいただけましたら、より良い文章を書くために、書く以外の余白の時間の充実に使わせていただきます◎