見出し画像

京都市動物園の58年ものの観覧車、シマウマ、とフェネック

今年のGWは省エネモードで過ごした。夏から秋にかけていくつかの大きめの旅が控えているということもあって、山の中腹にある実家に数泊。もっとも子どもたちはそれで充分旅行気分。

夫が大学院生になり、私が正社員から自営業となり、世帯年収は激落ちしている。こりゃーまずいね、と笑っちゃうくらいに。
企業派遣の大学院生なので、給与は出るけれど頼みの「残業手当」が出ないので、手取り大幅ダウン。
私はまだまだ駆け出しで収入はかなり心細く、家計の足しにはならない。「ルーキーイヤーは収入度外視で」という気持ちだけは強く持ってやってるんだけど。

物価もめっちゃ上がってんのになぁ、困るねぇ。
と思うものの、割かし大丈夫なのはリーマンショック時に開始した投資の資産があるから。
あの時「今が仕込み時期やで!!」と言ってくれた外資系証券会社から転職してきたAさん(速攻辞めてった)
「投資信託したほうがええで」と何度も言ってくれた銀行マンの友達B君。

あなたたちのおかげで、私はプチファイヤーできました。まじで感謝してる。
私も誰かのそんな存在になりたい!けれど全然自信がないのでここでそっとつぶやいておきます。
「今は新NISA、はじめどきではないと思うよ…」
SNSで新NISAの投資を煽ってる人が多い、気がするけれど、私は今年に入って投資額下げてます。
だって。
株価高いよ普通に。
投資は自己責任ですが、例えば今投資できる余剰金があるのなら、多くてその7割くらいに留めておくのがいいんじゃないかな、と私は思います。

そう、今日書きたかったのは土曜日に行った京都市動物園のこと。
夫が課題に追われて行けないということで、3人でお弁当持って公共交通機関で出発。GW明けできっと空いているという母の読み。正解。

暑いくらいの良い天気、5月でこんなんやったら夏どうなるんやーと。我が家にもうベビーはいないけれど、荷物置きと眠った時の救世主としてベビーカーを持っていく。3才の娘はちゃっかり乗って、お兄ちゃんが押してくれる。

入場料は750円、中学生以下無料。優しい。
すぐに象さんを見つけて喜ぶ2人、そして小さな遊園地を見つけてもっと喜ぶ2人。観覧車はひとつの目的だったものね。

京都市動物園の観覧車は、実はちょっとした名物で昨年ニュースにもなってたのですが、1956年に完成の京都市指定有形文化財(建造物)で、日本で2番目に古い現役の観覧車なんだそうです。
私も昔乗ったような記憶があるなぁ。

観覧車を見ながらお弁当を食べる。向かいに座った小学生くらいの男の子が観覧車乗りたいと泣いている。お母さんが「私が高所恐怖症なの知ってるでしょ、無理よ」となだめて、おばあちゃんも最初は無理って言ってたけれど、最後は可哀そうになって「ほなおばあちゃんと行こか」とおさまった。
もうちょっとで、一緒に乗ろうかと声かけるところやった。良かったねぇ。彼が高所恐怖症ではない人生を送るためにも、ばあちゃんナイストライだと思うよ。

そのほかも、お弁当途中に突然鼻血を出した息子に対して、アメリカ在住の家族が「聞いたんですけど、ティッシュって詰めたら余計傷がつくから、鼻の上のほう摘まむ方が良いらしいですよ」とアドバイスくれるなど、あったかいコミュニケーションがあった。動物園素敵。

お昼ごはんが終わって「乗り物2つ乗ろうね」と手をつないでレトロ遊園地エリアに入る踏切を渡る。
乗り物コインを買おうとして気付いた。
観覧車3人乗ると900円だということに。
この小さな観覧車に、900円。はい承知いたしました。有形文化財なんですものね。

これまで大きな観覧車に何度も乗ってきたことのある子どもたちだけれど、とってもワクワクしている。
窓、ないね!!風吹いてるね!ゆれるゆれるぅ!!!
約2分くらいだったと思うけれど、3人でワイワイ乗った時間はかけがえのないものだった。

もう一つの乗り物は、アンパンマンとかバイキンマンのゴーカート。2人で乗ってみる?乗れますかね?とおっちゃんに確認したら、まぁええんちゃう?という中々微妙なお返事。
本人たちは大丈夫というので行ってきてもらったら。
最初は2人でハンドル握っていたものの、ドシーンとほかのカートにぶつかって、その後は妹だけがニッコニコとハンドル操作をしてる。
あぁ、またお兄ちゃん我慢しちゃってるんかな、まじめな顔して乗ってる兄。

降りてきたところで、「もう一回乗る?次は運転したらいいよ」と声をかけると「いいのいいの」
幼いうちから遠慮を覚えすぎてほしくないし、ゴーカートは1台300円なので…
でもよくよく話を聞くと「シートベルトもないし怖かったからもういい」とのこと。ならいっか。動物さん見に行こうね。と。

それから閉園まで全部全部の動物を巡った。
途中面白かったのが、朝ご飯にキムチを食べて口がくさい娘に「そんな匂いしてたら動物さん逃げていっちゃうよー」と暗に歯磨きしないことを責めてた朝の母の発言を思い出し、
「どうぶつさん、にげなかったね!わたしのおくちのにおいで!」とくったくのない笑顔で言ったこと。一瞬なんのこと?と思ったけれど、大笑い。純粋な子にあんまりアンメルヘンなこと言ったらあかんなぁと反省。

娘と息子の性格は真逆で、気に入った動物も真逆だった。
息子は「フェネック」という犬科の可愛い小さな動物。砂漠地帯に暮らすらしい。
一方娘は、動物園内で最も荒くれていた発情期のシマウマ。

「ドーン!ドガーン!!!」すごい音がする先にいた、シマウマ。なんと自分の息子相手に威嚇しているという。別室に隔離された怒るシマウマが気に入って、ずっと傍から離れない娘。何に惹かれるのか。
穏やかな息子、喜怒哀楽が激しい娘。
どんな大人になるのか、分かるような未知なような。
私はキリンが好きだった。

京都市動物園、昔はシロクマがいた気がする。ライオンもいた。トラはちょうど明日、もっと広い環境の所へ引っ越すという。ライオンも今後飼育しないと書いてあったような。
変わりゆくこともあるなかで、子どもたちのまなざしや心のワクワクはきっと変わらないし、街の中ではないような「ほら、あそこにヤマネコのしっぽが見えるよ」と隣のおっちゃんが教えてくれる、みたいなコミュニケーションが生まれるのも、この動物園という独特の雰囲気の場だからこそだと思う。

こじんまりしているし、遊園地も未就学児向けだけれど、京都の陽だまりのような場所。子どもたちが大きくなりすぎる前に、もっと遊びにこよう。

「あのお顔ぶちゅーってしてたカバさん、もっとごはんちょうだーいって言ってたんちゃう?」by3才女子


この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

51,981件

#お金について考える

37,579件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?