開業医も倒産の危機！！！～新米開業医3人分の初年度の売り上げ、銀行金利の価格を公開～

開業医クエスト

★開業医の銀行金利、診療圏調査の信頼性、検査機器の価格、資金計画書★

医師に限らず、事業を始める方、コンサルタントさんは一読必須ですよ

初めまして。
内科の開業医のSuと申します。

私はクリニック用の戸建てを建て、内科医として開業致しました。
開業する際には、色々と情報がクローズされており、情報の入手に苦労致しました。
ブラックボックスな開業医の売り上げ、銀行金利、検査機器の価格、診療圏調査の信頼性に関して公開致しますので、御参考になれば幸いでございます。

私が開業を考えた時にまず疑問に思ったのが

初年度はどれくらいの売り上げになるのだろうか？

銀行からお金を借りる時の金利はどれくらいになるんだろうか？

心電図やX線検査機器などはいくらなんだろうか？

診療圏調査の結果は信頼して良いのだろうか？

という事でした。

これらを
開業の注意点も記載しながら
お伝えしていこうと思います。

開業医3人の実体験を踏まえての記載です。
診療圏30人の地域で開業すると、開業後の1～2年で、1000万～2000万円は貯金を失う可能性が高いですよ！

まず、開業医にとって、一番大事なことはなんでしょうか。
これは、一定の売り上げがあるという事でしょう。
開業した時点から、医師ではありますが、一経営者です。
会社を運営するにはお金が必須になります。
どんな医療をしたい、どんな診療方針でやっていきたい、、、
色々な事が出来るのは、経営が安定してるからです。
経営が安定しなければ何も出来ません。

売り上げという結果から逆算して考えると、開業に重要な事が見えてきます。
売り上げを上げる為には
患者さんに来て貰う、もしくは患者さんの所に行き診療をする訳です。
当たり前ですが、患者さんが居る地域に開業しなければならないのです。
環境が良くても無人島ではダメなのです。
また、患者さんがたくさん居たとしても、既存のクリニックが乱立しているような場所では、速やかな立ち上げは期待出来ないでしょう。
御高齢の患者さんは、新しいクリニックに、とても入り辛いそうです。
「怖い先生だと心配だから」、と初回に娘さんに付き添ってもらって受診した方もいます。
なかなか新規のクリニックに足を踏み入れてくれません。

つまり
患者さんがたくさん居て、競合するクリニックがいない地域に開業するという事が、最も重要です。

後述致しますが、開業医は税金面で守られておりますので、場所さえ間違えなければ潰れません。
ただ、近年は都市部の開業医がたくさん潰れてます。
院長先生の御病気や年齢から、閉院するクリニックもたくさんあるのでしょうが
開業して間もないクリニックの閉店も多いのです。
これは開業した場所が悪いのです。

開業するための場所の選定が最も大事です。

次に進みましょう。

それでは開業場所の選定はどのように行うべきなのでしょう。

まずは、先生が開業を行いたい場所の診療圏調査を行いましょう。
医薬品卸業者、機器メーカー、会計事務所、開業コンサルタント、銀行、どの業者さんでも良いですので、依頼して下さい。
診療圏調査までであれば、開業コンサルタント以外は無料でやってくれます。

具体例を出すならば
個人的には東邦薬品さんがお勧めです。
私は地場産業的な医薬品卸業者に頼みましたが、成功では無かったと思っています。
大手の卸業者さんは、大手銀行との連携が大変魅力的です。
メディセオさんでも、スズケンさんでも、アルフレッサさんでも、どこでも大丈夫だとは思いますが、私の友人が皆、東邦薬品だったので参考までに。

診療圏調査の結果
一日平均30人以下の診療圏であれば、よほど資金に余裕がなければ、開業するのは厳しいでしょう。
例外的に成功するケースもあるかもしれませんが。

診療圏調査の結果の信憑性ですが
5年の経過で、およそ診療圏調査通りに推移するクリニックが多いそうです。新規クリニックが出店してきたときはその分減ることになりますが。
ざっくりと計算します。
内科の患者の単価を一人6500円とし、週5日診療を行ったとしましょう。
診療圏調査通りにクリニックが立ち上がったとして、
6500円×30人で19万5000円
19万5000円×20日で390万円が月の売り上げになります。
390万円×12ヶ月で4580万が年間の売り上げです。
「なんだ、全然行けるじゃ無い。脅かすなよ。」
、、、
どうでしょうか。

これは5年後の予測ですが
初年度はどれくらいの売り上げになるのでしょう？

ここが一番の問題になります。
3人分の実例もお示しします。