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片づけで人生が変わるのは「『できない思考』が『できる思考』に変わるから」説

今回のテーマも、「片づけ」と「人生」の結びつき。両者には「つながり」があるようだが、明確に説明するのが難しい。そこにミッシングリンクがある。その「見えないつながり」を探る。

今回は、片づけで「できない思考」が「できる思考」に変わるから人生が変わる説をご紹介する。

1.片づけが「できない思考」

まず、片づけが「できない」と思っている方が、ついつい言ってしまいがちな言葉を紹介する。参考及び引用するのは、断捨離の提唱者、やましたひでこさんの「1日5分からの断捨離」

上記の本によると、片づけができないと思い込んでいる方は、7つのできない理由を言ってしまいがち。ここでは、それらを3つにまとめた。

❶「時間がない」
❷「どうせリバウンドしちゃう」
❸「あまりに大量でどこから手をつけたらいいかわからない」

引用

2.「できない理由」の検証

❶は、忙しくて片づけできないという「忙しい思考」。また、完璧に片づけたいから、まとまった時間がないと解釈すれば「完璧思考」。また、片付けできないことで自分を責めると「減点思考」となる。

しかし、冷静になって考えれば、片づけはスキマ時間に5分でもやろうと思えばできるもの。また、「今の自分」が納得できるかどうかがポイントで、完璧でなくてもできる範囲で取り組めばよい。自分を責めず、少しでもできた自分をほめることが大切。

❷は、片づけても、また散らかるから片づけするだけ無駄という「あきらめ思考」

これも冷静になって考えると、リバウンドすれば、また片づければいいだけ。片づいた状態で少しでも長く過ごすことが大切。歯磨きを毎日するのと同じ。

❸は、モノが大量にあり、どこから手を付けたらいいか分からないという「決定回避思考」であり、やり方が分からないという「マニュアル思考」であり、1人でやろうとする「抱え込み思考」でもある。

これも冷静になれば、できるところから片づければよいし、やり方は本を読めばいいし、1人でできなければ片づけアドバイザーに依頼する方法もある。

このように、「できない理由」は思い込みである。冷静になって考えれば、できるのである

3.行動を妨げるメンタルノイズ

山根洋士さんは、「『自己肯定感低めの人』のための本」の中で、「世界は『意識したもの』でできている」(P53)と言う。

自分が意識したものが、自然と目に留まる「カラーバス効果」のように、自分の意識で世界の見え方は変わるのである。

そして、思い込みは何度も同じことを繰り返すと強化されていく。このような思い込みを「メンタルノイズ」と言い、思考や行動を妨げる。これが「できない思考」である。

4.「できた」を積み上げ「できる思考」に

断捨離のやましたさんが、断捨離の具体的な実践方法として、上記の著書で紹介しているのが、成果が確実に出る「小さい場所」から始めること。

例えば、財布やデスクの引き出し、冷蔵庫など小さい所から始めて、「できた」を自分自身に加点していく。「できた」を積み上げていくことで、自己効力感を高める。

具体的なモノを扱うので、成果が分かりやすい。それによって、部屋全体が片づいたときには、すっかり「できる思考」になるのである。

「できる思考」になれば、人生が変わるスタートラインに立ったのと同じである。

5.まとめ

上記のように、片づけで「できない」思考から「できる」思考に変わる。そして、仕事などで必要な問題解決能力や行動力までも片づけで強化されるのである。

例えば、まとまった時間がなくても、大きな仕事を細分化して小さな仕事から始める技術や解決方法が分からなければ、すぐに人に聞いたり、1人でできないと判断したら、人にお願いするなどフットワークが軽くなる。

一見できないように見える仕事があっても、やればできるかもしれないという自信も片づけの過程の中で得ていく。そうやって、人生が変わっていく。

そうなのだ。人生を変える方法は、片づけが教えてくれるのである。

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