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だってレースとパステルカラーが、わたしをこの世界に引き留めてくれるから

生まれてはじめて、自分のために、ランジェリーを選びに行きました。

下着って、普段からひとに見られるものではないからこそ、自分を大事にしてあげるにはとても大切な要素だと思います。

わたしみたいに女の子らしく生きるのが好きだというと、ここは醍醐味になってくるのかなって。



ずっとフィッティングに行きたいと思っていたのですが、諸事情あり、アルバイトも満足に出られないような状態だったので、体調的にも経済的にもなかなか足を運ぶことができませんでした。

コロナで自粛というのがあったから、外に出ないぶん使えるお金はできるだけ自分を磨くこと、そして夢を叶えることに使うようにしようと決めています。

叶えたいことを100個あげたら必ず入ってくるような憧れの中に、可愛いランジェリーを着る、というものがありました。誰のためでもなく自分のため、素肌に触れるものなのだから、素敵でときめくものにしたかったです。

ここ数日、自分を知り磨こうと努力するなかで、いろいろな人にお世話になりました。

カウンセリングの先生だったり、先日パーソナルカラー診断を担当してくれたお姉さんだったり。

美容師さんは私にとって、憧れのお姉ちゃんみたいな存在で、楽しそうに髪の毛をいじられると、妹の自分になっていく感じがします。

自粛前はネイリストのお姉さんにもお世話になったし、先日のフィッティングでは優しく1から、下着の基本を教えていただきました。

オレンジのマスカラがよく似合う女性の店員さん。なにも知らない私にもとっても優しく、フレンドリーに接してくださいました。


誰にも教わらなかったことは、自分で選びとり、知っていきたいと思う。

生きていく上で当たり前のことかもしれないその行為を、わたしは今までやったことがなくて、手探りから頑張ってきた結果として、ランジェリーを選ぶ夢が叶いました。



感動的な出来事だったんです。鏡に映った自分を見たときに、こんなにも違うのかと絶句して、感動しましたと声に出したくらいです。

自分が身体に合わないものを着けていることはわかっていたんだけど、自分なんかが、という想いがあったり、家庭の環境に起因したことがあったりで、なかなか行動を起こせていませんでした。

身体のラインを見たときの美しさとか、自分を恥じる必要はないってこととか、わたしはもっと楽しんで行けるんだとか、いろいろな感情が心に湧きました。


『好きなデザインや、色を探してみましょう!』


わくわくした様子でそう言ってくれた店員さんの隣で、わたしは店内をぐるりと見渡します。

お姫様になったような気分でした。映る景色はきらきらして見えて、わたしの出会いたかったものが、知りたかったものがここにあるんだなって。

シンプルなものに目が惹かれたので、いくつか試着をさせてもらって、気に入ったものを選んでいきました。

結果的に予算は少しだけオーバーしてしまうことになったけれど、満足のいくお買い物をして、自分を素敵に甘やかせたのでよかったです。


毎日のなかで苦しい日もあれば、忘れたくない瞬間にも出逢えます。
世界はあまり好きではないけれど、まだ留まっていたいと感じました。

だってレースとパステルカラーが、わたしを引き留めてくれるのだから!



笑って過去のわたしに手を伸ばし、
好きを身に纏って、人生というランウェイを歩いていきたい。

読んでくださってありがとうございました。

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