路面電車のはなし。

「うらやましいなと思うこと」

乗り鉄でも撮り鉄でもないけれど、夫婦揃って電車に乗るのが好き。旅に出るとなると、鉄道での移動が最優先に組み込まれる。
とは言っても、私の場合たいがいは寝てしまうのだが...。

いつだったか北斗星で函館に行った時も、案の定早々に寝てしまい、青函トンネルも抜け、ぼやぼやと起きたら既に大沼公園だった…。あの時はほんとうにがっかりした。ちっとも夜行列車をたのしんでいない。
まあでもよいのだ、ガタンガタンという振動が子守唄になってこれほど心地よい眠りはないのだから。

回り道したが、今回の投稿テーマは「路面電車」。そう電車の中でも路面電車が一番好き。キングオブ電車。街の風景に溶け込む姿、がたんごとんのリズム、乗車している人たちとの一体感、ゆったりとした加速。

広島。平和記念公園の脇、相生橋を走る市電。

長崎。行こか戻ろか思案橋。

どちらの街も原爆という大きな傷を受けながら、市電は走り続け、今も人々を運んでいる。そんなことも愛おしい。

そんなに好きならしょっちゅう都電に乗ればいいものだが、用事もないのにそうそう乗ることもないのが現実。
ああ、しょっちゅう都電に乗るような場所に住めばよかった。

梅雨の晴れ間、都電荒川線「荒川二丁目」駅。

ふらりと立ち寄ったこの駅から、「町屋」駅まで都電に乗った。
東京のいい風景。

うらやましいなと思うのは、路面電車が走っている街に住んでいる人。
では、また。

Frickrアルバム
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