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ゼロカーボンってどう思ってる?【番外編】〜ゼロカーボンに関する道民意識調査の結果〜

 お久しぶりです。ジメジメむしむしする日が増えてきましたね。
 今年は統計史上最も早い梅雨明けが相次ぎ、記録的な猛暑となっています。
 気候変動の関係性について、気象予報士・千種ゆり子さんが解説した記事がありますので、本題の前にちょっとご紹介します。


 ところで、今更かもしれませんが、みなさん「ゼロカーボン」についてどのくらい知っていますか?
 おそらくこのnoteを読んでくださっている方は、気候変動に関心がある方だと思うので、色々とご存知の方が多いのではないでしょうか?
 ですが、「ゼロカーボン」について北海道の方々はどのくらい知っていて、どのように思っているのか・・・。
 このnoteを書いているスタッフTは気になっていました。

 そんな矢先、北海道のHPにゼロカーボンに対する道民意識調査の結果が掲載されました!
 調査にご協力いただいた1,590名の道民の皆様、本当にありがとうございました!
 ということで、今回は番外編として、ゼロカーボンに対する道民の意識調査結果の気になるところを取り上げたいと思います。

○アンケート結果はこちら
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/6/1/7/5/5/2/7/_/第1回道民意識アンケート調査結果.pdf

1 ゼロカーボンの認知度

(1)ゼロカーボンの認知度

 まず「ゼロカーボン、脱炭素、カーボンニュートラル」という言葉を知っていますか?という質問。
 この質問に対して、「知っている」と答えた道民の方の割合は72.5%でした。また「聞いたことがある」と答えたのは21.7%でした。

「ゼロカーボン北海道」の実現に 向けた道民の意識調査(第1回)結果

 これは全国と比較してどの程度なのでしょうか。
 株式会社電通がおこなった「第6回カーボンニュートラルに関する生活者調査(2022年4月))の結果を見ると、約60%〜83%の人がゼロカーボン等の言葉を聞いたことがある、または、知っていると答えました。
 比較してみると、北海道民の方が、全国よりも認知度が高く、北海道でゼロカーボンが徐々に浸透してきていることが窺えます。

○株式会社電通 第6回「カーボンニュートラルに関する生活調査」
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0412-010511.html

2 ゼロカーボンの取り組みを増やすには?

 次にゼロカーボンを意識した行動を行なっているかという質問に対しては、53.1%の人が何かしらの行動を実施していると回答しました。
 反対に、意識した行動に取り組めていないという方にその理由を問う設問では、次のような回答が多くありました。

「ゼロカーボン北海道」の実現に 向けた道民の意識調査(第1回)結果

(1)「何をしたら良いかわからない」(59.9%)

 率直なご意見ありがとうございます。
 この意見に応えられるように、このnoteでももっと具体的な情報をたくさん発信をしていきたいと思います。
 具体的な行動としてはLEDへの切り替えがありますが、それについてはこちらの記事を読んでください!


(2)「手間や費用がかかるから」(32.1%)

 CO2排出削減と企業や個人の利益追求を考えた時に、取組む上で矛盾や葛藤が生じる場面は多く、このようなご意見にも大変共感できます。
 なので、まずはコストの低いものから取り組んでみるのはいかがでしょうか。
 例えば、太陽光パネルを自宅に新たに設置した場合には、多額の費用がかかりますが、地域の食材を選ぶことや、車の運転時にゆっくり発信する等の簡単な取組もたくさんあるので、手軽なところから実践してみてください。

 また、現在の手間や費用と将来の損失を比較して考える
ことも大切かもしれません。
 1998年〜2017年に発生した自然災害による経済的損失は200兆円以上とも言われていますが、地球温暖化が深刻になれば、台風や水害等が増加すると言われています。なので、将来増加する経済的損失もコストに含めて考える視点を持つと、これまでよりも少し行動してみようと思えるのではないでしょうか。

3 ゼロカーボンに取り組む企業・地域の印象

 ゼロカーボンに取り組む企業や地域に対しては、約7割の人が「良い印象を抱く」と回答しました。
 ちなみに、企業が事業活動に必要な電力の100%を再エネで賄う「RE100」という取組があるのですが、令和4年7月時点で日本企業は72社が参加しており、世界で2番目に参加企業が多いです。

環境省HP

 また、2050年までに二酸化炭素実質排出量ゼロに取組むことを自治体を表明する「ゼロカーボンシティ宣言」というものがあり、これには2022年6月末時点で全国749市町村が宣言を行なっています。
 そのうち、北海道では75市町村が、檜山管内ではせたな町と乙部町が宣言をしています。
 これからもゼロカーボンに取り組む企業や自治体が増えていくといいですね。

環境省HP

 ということで、今回はここまでにしたいと思います。
 今回取り上げた設問以外もあるのでので、もしよければ北海道のHPからアンケート調査の結果をご覧ください。
 一部の方かもしれませんが、アンケートを通じて道民のみなさんの意見を知ることができてとても参考になりました。
 次回このようなアンケートがあった際にも、ご協力お願いします!

4 お願い

 北海道では現在気候変動に関する道民向け調査を実施しています。
地域の実情に合わせた適応策を検討するための材料にもなりますので、是非ともご協力よろしくお願いします!
○気候変動影響及び適応に関する道民アンケート(R4.8.31まで)
 https://t.co/OgwXkQHvQE


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