見出し画像

文学フリマ・コミティアご報告+【新刊通販開始】のお知らせ

5月は19日に文学フリマ、翌週26日にコミティアに参加させていただきました。夏は体力の都合でイベントの参加を控え休眠いたしますので、その前の最後の参加になります。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました! 


イベント二つ分なので目次を。



文学フリマ東京38


文学フリマスペース

新刊『あの頃の未来』

一時は新刊を諦めかけましたが、ギリギリで完成した『あの頃の未来~ちょっとレトロなSF短編集(おとぎばなし)~』を抱えて参加することができました。お手に取ってくださった皆様、また、事前にお試し読みをご覧くださった方々、PRにご協力くださった方々、本当にありがとうございました。

新刊は「全年齢・一般」のレトロSF短編集です。

いわゆる「一般向け」(じつは原点回帰?)なのですが、微JUNE系やホームズ系で拙作を知ってくださった方にもお楽しみいただけると思います。(ってへんな言い方ですね(笑))よろしければぜひご覧ください。


noteと『美学としてのJUNE』

今回は開催直前に、noteで『美学としてのJUNE~ブックレビューとポエムのこころみ~』を少し詳しくご紹介させていただきました。(なんとなくnoteを読む方と本のテイストが合いそうに思えたので) そのためかどうかはわかりませんが、この本は持参した中では突出してお手に取っていただけました。

会場では「見本誌コーナーで見て買いに来ました」と教えてくださった方もいらしたので、やはり自力の宣伝効果ではないかもしれませんが……でもきちんと見本誌を見て選んでいただいたと聞いて嬉しかったです。そういう感性の方たちが来ているイベントなのかなー…と思ったり。何より、もともと「テキストの本」を求めていらっしゃる方々のイベントなので、漫画メインのイベントとはまた少し違うのかなーとも思ったり。(自分もお里は漫画なので半端な立ち位置ですが(^^;))


他の本も、少数ずつながらわりと満遍なくお連れ帰りいただけました。楽しんでいただけていたらいいな、と思います。改めてありがとうございました。

TRCの思い出と「インダストリアルな」風景

ところで、今回の会場はTRC:東京流通センター。ちょっと懐かしくて涙がちょちょぎれる(死語?)感じでした。(昔参加した文フリはたしか蒲田で、ムーパラとかやってた会場だと思います。次回はビッグサイトだそう)むかーし中~小規模の同人誌イベントで通ったので……当時のTRC、けっこうその手のイベントのメッカでした。(もしかして今でも?)でも最近はご無沙汰で、もう20年くらい行ってなかったかもしれません。

TRCの看板(?)。帰りのモノレールのホームからパシャリ。

その当時は浜松町から東京モノレールに乗りましたが、今回は逆方向の天空橋という駅から(素敵な駅名♪)。最近地元の相鉄線がJRや東急線と接続し、東京方面への最短ルートがだいぶ変わったんです。空いていて楽でした。おぼろげな昔の記憶は浜松町の乗り換えシーンなので、今回はいろいろ新鮮でした。


モノレールでは空港周辺のインダストリアルな風景が見られてテンション上がりまくり!浜松町ルートでは見られなかったので、盛り上がって帰りの車窓から激写してしまいました。"Huge"な風景に脳みそを洗われる思いでした。天候が悪く写りはイマイチですが、下に一部を載せます♡

「整備場」駅のプレート。デザインがかわいい♪


トラウマ払拭!(^^)

でも文学フリマには、販売以前に個人的な課題がありました。昔参加した時のトラウマが払拭できるかどうか……(お隣だった大所帯のオトコノコサークルに終日スペース前をふさがれたのでした☆)。結果はまったくノープロブレム! トラウマ払拭できました!

BL系で申し込んだので、周りが女性ばかりなのは安心でしたが、参加要項にいろんなトラブル例があり、当日のスタッフさんへの通報方法まであったので少し心配でした。でも、少なくとも自分のスペース周辺は、普段参加しているイベントより上品なくらいでほっとしました。(トイレがサッパリと空いていたのも印象的!(笑))

というわけで、ブランクありすぎで(^^;)ほぼ初参加みたいな出店でしたが、予想より充実したイベントでした。ただ、閉会の5時までいたら帰ってからのアレコレがちょっと大変だったので、また参加することがあったら少し早めに出た方がいいかな、と思いました。 

コミティア148

翌週のコミティア。こちらはいつものビッグサイトでルートも慣れているので、前週の緊張に比べるとずいぶんリラックスして参加できました。

コミティアのスペース
机上はこんな感じ。少し前週と変えました。

幻のディスプレイ

文フリでは新刊を完成させるだけで精いっぱいだったので、コミティアでは新刊にちなんだディスプレイをしようと100均でいろいろ物色しました。ですが、部屋でスペースサイズの板の上に仮レイアウトしたところ……
そんなすき間はねえ!(^^;)

いや、当たり前でした。これまででさえ本でいっぱいだったのに、さらに一冊増えたのですから。仕方なく、いつも通りぎちぎちに詰め込むことに……どれも目立たなくなってしまった気がします。持ち込む本を絞り込むか、あるいは何か方法があるでしょうかねぇ……。他のサークル様を見学して勉強しなくては。

新刊…ちょっと埋もれてます💦
なりゆきで真ん中がホームズさんコーナーに。
切り取ればけっこういいんですけどねぇ…(笑)


「一次創作」ということ

さて、それはともかく。ポスターを掲げた新刊が「全年齢・一般」のSF短編集なわりに、既刊はBL・JUNE系(マイルドとはいえ)がメイン、おまけに二次のホームズ系(原作著作権失効で持参)、グッズまで。自分で見ても「どんなサークル?」のイメージが一瞬ではわかりません。

雑多であるがゆえに選んだ「その他」ジャンルでしたが、前を通る方々は99.9999...%うちの告知など目にしていない方々なはず。POP類は「その場で一秒でわからなくてはいけない」、とよく聞きます。うちは真逆です。(^^;) 前回のコミティアでは大きな通りに面していたので状況が違い、配置の運は大きいと思いますが、改めて「無名の人間が、ジャンルに頼れない一次創作をお手に取っていただく難しさ」を痛感いたしました。

でも、感覚としては「これぞコミティア」。あそこでは大昔に漫画を出していた頃から一次創作の難しさを学んでいるので、甘い夢は見ないですみます(笑)それだけに、ここでご購入いただけたことの嬉しさはひとしおです。(^^)

「評論」と「SF」

でも、文フリでもそうだったのですが……一番多くお手に取っていただけたのは評論の『美学としてのJUNE』でした。もちろん嬉しいのですが、評論て二次創作みたいなもので、扱う作品・テーマの人気しだい。だからこそパッと共有していただきやすいんですが。(これは同人誌だけでなく、市販の評論本でも著者に実績がある場合を除けばそう)自分は二次系も評論系も本を作るのは大好きですが、心理的な本拠地(?)が一次創作にあるので、ちょっと複雑なものも感じます。

また、新刊に目をとめてくださった方々が男性多めだったことから、JUNE・BL要素なしで「SF」と銘打つことの一般的な意味も痛感しました。自分の周りでは女性のSF好きさんばかりだったので、自然に女性の読み手さんを想像していたんですよね。でもイベント後にwebカタログを「SF」タグで見てみたら……なるほど! このへんは現実をわかっていませんでした。(笑)

でも、マーケットに合わせて作るスタンスではないので仕方ないですね。逆にこういうワガママ本が作れるのが同人誌の醍醐味ですから。

ともあれ、新刊は『流星』と似たような経緯で作った「SFおとぎばなし」採録本です。それぞれ趣向の異なる作品が入っておりますので、世代性別を問わず、幅広い方々に読んでいただけたらと願うばかりです。(たぶんこの「いろいろ入ってる」が、逆に会場では「わかりにくい」本になる要因なんですね(^^;)。プレゼンテーションが課題です☆)


いつものお社。今回はアオリで。


とはいえ、次回から「エッセイ」枠新設とかジャンルの改革があるそうで、コミティアは(もともとは漫画主体ですが)テキスト本にとっても可能性の広がるイベントになりそうです。自分の好みにどれだけ寄り添って自分自身楽しむか、が一番大事かもしれません。(自分が楽しむという意味では、いつもわりと大満足の本づくりをしています。おめでたいことに、読み返すとどの本も夢中になって読了してしまいます。当たり前ですが好みの本ばかりなので……(笑))

収穫♡

文フリは2会場分割で間がちょっと離れていたので、もう一つの会場の様子は見られませんでした。でもコミティアはいつものように東の3つのホールぶち抜き。通りすぎながら企業ブースで画材など見ることができ、スペース以外での刺激も得られました。(ここにくるとほんとに絵が描きたくなるんですよね(笑))

一人出展なので出歩けるのはトイレ休憩だけなのですが、大好きな内田美奈子先生もわりと近くに出展しておられたので、ダッシュして買い損ねていたイラスト集や赤々丸のクリアホルダーをゲットすることができました♡ 


ゲットした内田先生のイラスト集と赤々丸クリアホルダー♡
ディスプレイに使えなかった飾りを添えて記念撮影です。

帰りには駅までの間で地方物産展(?)みたいなテントが出ていて、自宅へのお土産も買えました。最近のビッグサイト行きルートは途中でお土産を買える所がなく、毎回ビッグサイト名物菓子でバリエーションが底をついてきたところでした。催しの本来の目的は移住・観光のための紹介のようでしたが、自分にはおまけの食品販売がありがたかったです。(^^)

通販について

さて、新刊も昨日からBOOTHにて通信販売を開始しております。(公開早々に「いいね」をいただき恐縮しております。ありがとうございます♡)イベントにお越しになれなかった方も、当日ゆっくり見回れなかった方も、よろしければぜひご覧ください。

新刊『あの頃の未来~ちょっとレトロなSF短編集(おとぎばなし)~』

BOOTHには、今回持参しなかった二次系(SHERLOCKなど)や無料配信本もあります。よかったらついでにご覧くださいませ。

SUSSANRAPストア[BOOTH]

夏期休眠と書きましたが、休むのはイベントへの出展だけなので、引き続きkindleや通販、サイトやブログの活動はしていきます。(イベントがない分、抱えている企画を進められればとも思います☆)HPにすべての更新状況をまとめておりますので、ときどきご覧いただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

SUSSANRAP books & more(HP)


Originally published at https://ushino.blogspot.com.

この記事が参加している募集

最後までお読みくださり、ありがとうございました!