こどもに「大きくなったら何になりたいの？」と聞かないで

結論

「今何をやっているのが楽しい？」と聞いてください。
子どもに「将来何になりたいか」と聞くのは、必ずしもベストなアプローチではありません。それよりも、子どもたちが今何を楽しんでいるかに焦点を当てましょう。そうすることで、子どもは自分の本当の興味を発見し、自分に合った仕事を見つけることができます。

「大きくなったら何になりたい？」は呪縛

親として、私たちは皆、子どもたちにベストを尽くしたいと思っています。幸せで、成功し、充実した人生を送ってほしいと願っています。そのために、「大きくなったら何になりたいか」を聞くこともあります。しかし、この方法は、必ずしも望ましい結果をもたらすとは限りません。

子どもたちに「何になりたいか」と聞くと、その仕事の内容よりもイメージに重きを置いてしまうことが多いのです。例えば、「サッカー選手になりたい」と言うのは、「みんなに注目されてカッコイイ」からです。しかし、スポーツ選手として成功するために必要な努力やひたむきさに気づいていないかもしれません（技術的な練習、フィジカルやメンタルの強化、徹底した食事や睡眠の管理などなど）。実際には努力が苦にならずに楽しめる人が成功するのですが、そうでない場合、後々、失望やフラストレーションにつながる可能性があります。

私たちは、子どもたちに「何になりたいか」を聞くのではなく、「何をしているのか」に注目すべきです。適切な質問をすることで、子どもたちの本当の興味や情熱を発見することができるのです。例えば、「今、何をしているのが楽しいの？」と聞いてみましょう。そうすることで、その子の好きなことや得意なことをより深く知ることができます。

子どもの興味・関心がわかれば、その子に合った仕事を見つけることができます。例えば、絵を描くのが好きな子には、アートやデザインの道に進むことを勧めます。人を助けるのが好きなら、医療や福祉の仕事を勧めるのもよいでしょう。子どもたちの本当の興味や情熱を発見し、幸せで充実した職業に就けるよう導くことができるのです。