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ポロンポロン

お財布の中のお金が減らなくなった。ネットで買い物をすることが多くなったし、お店で買い物をするときもIDやカードで済ますことがほとんど。IDのポロンポロンという決済音が頭から離れなくて、よく困ったことになってる。ポロンポロン。

便利なっていくことに賛成でも反対でもないけど、お金を払うのも、乗り物に乗るのも、本を読むのも、スマホやタブレットだったりして。

会計のときに「すいません、現金しかだめなんです」と言われるとわかりやすく慌てる。あれ、お財布はどこに入れてたっけ?とレジの前でおかしなステップを踏むことになって。店員さんの困った顔は、笑うのを堪えているわけじゃないことを祈りたい。

いつか慣れて消えてしまう感覚かもしれないけど、手に触れるものが限定されていくことにオンラインで人と会話をするのと同じような物足りなさを感じてて。

今日のお昼は、お好み焼き屋さんに入った。ビールを飲みたいなぁと思っていたし、お昼に飲むビールは、夜中に食べるTOPSのチョコレートケーキと同じくらいおいしい。入り口の扉が開いていてソースの良い匂いもしてた。いろいろと注文した後に、お財布にあまり現金が入っていないことに気がついて、現金しか使えなかったらどうしよう、コンビニは近くに、あったかな?

帰りに本屋に寄って、久しぶりに紙の本を買った。
気に入っているブックカバーと栞を使って、ページを抑える指の感触でなんとなく残りのページ数を把握しながら、あと少しで終わってしまいそうだから、ゆっくり大事に読もうとか。そんな風にして読むのが楽しみ。

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お好み屋さんは、お店の雰囲気で勝手に不安になっていただけでした。なんだかごめんなさい。ポロンポロン。


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