偽義経冥界歌と関西ジャニーズJr.春松竹、ジャニーズニューエコノミクスをいろいろ体験してきました
ポンポンポンと、不思議なほど立て続けにジャニーズ事務所関連公演のお誘いを頂いた2019年2〜3月。
六本木EXシアター六本木歌舞伎第3弾「羅生門」、劇団☆新感線39興行「偽義経冥界歌」大阪フェスティバルホール、そして本日3月31日で千秋楽となった関西ジャニーズJr.松竹座春公演。
「羅生門」は三池さん演出、海老蔵タッグの2つめで、一昨年の寺島しのぶを迎えての「座頭市」も実はお誘いいただき急遽拝見できたのだが、まさかの今回も。今回はV6三宅健を迎えて、歌舞伎初心者だろうとなんだろうと関係なく笑って楽しみ、おまけに歌舞伎の三宅健くんまで楽しめるという豪華なエンタテインメントでした。
新感線については、この偽義経は久々に「観たい!!」と思ってチケットを自力で取った(私が新感線の舞台を観ていたのは2007年頃までがピーク。松さんのメタルマクベスくらいまでか)。
大阪で生まれた新感線を、39周年特別興行を、ご当地で、しかもいつも中之島へ行くたびにいいなあと赤い階段を見上げていた、あの高貴なフェスティバルホールで!主演は大河ドラマ「いだてん」の三島弥彦で天狗倶楽部好きの間ではフィーバー真っ只中の生田斗真でしたから。
斗真くんは私もともととても好きな役者さんなのですが、今回は大河のあの天狗倶楽部での身体づくりを見せつけておきながら、それと並行してもうひと足先に舞台で最新の彼に出会えるという、なかなかニヤっと嬉しいタイミングのやつでした。生斗真は、菅田くんとの「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」以来。この作品、東京と博多は2020年ですし(その頃には全然別物になっているかもしれないが……つまりまた観たい。。)4月も金沢と松本公演が待っているので内容詳しく書くわけにもいきませんが、2幕の生田斗真の美しさで誰もが生田沼へと足を突っ込んでしまうことでしょう……心してのぞむがよい。。
そしてゲストとしては、りょうさんもめっちゃくちゃよかった。彼女はもはや、ミラジョヴォヴィッチだ。
そして難波の大阪松竹座での関西ジャニーズJr.(通称「関ジュ」)春公演。こちらは、関ジュをものすごく応援しているジャニヲタの友人が、私が「なにわ男子(という、最近結成された関ジュ内の新グループ)のドキュメンタリー番組観ているとどんどん応援したくなってしまうな…」と夜中に呟いていたのを見逃さず、「ぜひ、大阪松竹座に来ちゃいませんか?」とすかさず誘ってくれて驚いたのでした。大変人気の公演、私のような初心者が足を踏み入れてよいものか?という戸惑いもあり。しかしこんな今をときめく、飛ぶ鳥を落とす勢いな関西ジャニーズJr.の公演、行かない手はない!!!と二つ返事でありがたく行くことに。先輩である関ジャニ∞の大倉くんと横山くんがかなり力を入れてフックアップする形で、大阪、ひいては関西全体を盛り上げようとしているのも勿論拝見していたので(2025年の万博もあるしね)、とても楽しみに伺いました。
結果、この3つの公演だけ並べてみても、大阪松竹座での関西ジャニーズJr.のショウは凄まじき魅力が放たれてました……。 もちろん偽義経の斗真の出で立ちの美しさには息を飲んだし、羅生門では海老蔵の晴れやかな花道と成田屋の睨みをあれだけ近くで拝めるなんて、普段の歌舞伎では考えられないわけですが。
それをしても、松竹座という、明治くらいまでの芝居小屋のような雰囲気を存分に残したあの小屋で、あれだけ魅力溢れる個々が精一杯に板の上で躍動しているのを見せられた日にゃ、やはりそこに軍配が上がってしまうのか、、、と。自分でも驚きです。前半はコント、後半はショウという構成で、関西ゆえ笑いも欠かさないというてんこ盛りエンタテインメント。
まあ、もうほとんどインディーズで人気を誇っているいくつかのバンドが対バンしている熱きライブハウスみたいなもので。ジュニアの公演ってまったく観たことがなかったので結構衝撃を受けました。なにわ男子のなかでも西畑大吾くんは役者として菅田くんや高橋一生とも出たりしていたのでよく存じ上げてたものの、他の面々にも一気に引き込まれました。予想はしていたけども藤原丈一郎くん、そして小島健、佐野昌哉くんなど、女装してコントやってる存在たちは特に引きが強い。多才です。。
(単体で俳優業もがんばってきた西畑くんや漫才ネタ30本持ってる藤原くんは関西ジャニーズJr.全体の長兄としても引っ張って行かなきゃという気概が溢れているわけですが、彼らにはもう、自分たちのことにより集中させてあげたいな……などと勝手にスタッフ目線的な何かすら発動して見入ってしまいました… 苦笑 でも、この団体戦感が、いいんだよね。わかってます)
たぶんこれらに友人知人が誘ってくれたのも関ジャニ∞について私がいろいろ書いたりしてたからなのだろうし、書いて残すことが、ひとつの御礼になればいいなと思っている所存ですが、なんせまとめるには大変。ジャニーズの人達ってやっぱり独特で、そこに立っているだけで情報量多いですよほんと。今年は芝居についても、もう少ししっかり言葉にして残しておけたらいいなと思っております。はい。
2018年は関ジャニ∞からすばるくんが脱退、タキツバ解散、タッキーはプロデュース業にまわり、表舞台からは引退。2019年に入りましたら今度は嵐ちゃんが2020年いっぱいで活動休止、と。何度かこのnoteでも書いたとおり、私は自分自身が、タキツバ関ジャニ年上組(横山渋谷村上)そして櫻井翔くんと同学年なこともあって、ジュニア黄金期といわれる1996年頃はTOKIOやKinkiに夢中になりながら、ジュニアを引っ張ってきた組のことを、どこかずっと一緒に育ってきた気でいる節がありました。我々世代にはとにかくそういう人が多いと思う。自分がかつて写真を買ったこともあって応援していたジュニアの子が辞めて、とかそういうこともみんな経験してきているが、卒業組も含め、なんだか壮大な同窓会のような雰囲気。それを昨年末のジャニーズカウントダウンや、特番として流れた「8時だJ」で20年ぶりくらいでしっかり思い出させてもらい、「ああ、滝沢さんや横山さんらが東西それぞれ引っ張っていくのだったら、こちらもまたその様子をとくと拝見し、応援させてもいまっせ」という気になった、というわけです。あと、嵐ではない道を歩むことになった生田斗真はつくづくオルタナで熱いな、と。
そんな気概を察知して、元々ジャニオタを続けていた友人たちが立て続けになぜか声をかけてくれたことが、これまた凄いなとも思いました。
やはりあの、音源のサブスクはおろか、ダウンロード配信すらやっていない閉じた世界は、ある種の熱狂を醸成し続けているわけです。だから、普段はみんな隠しているけれど、少しでも興味ある人の気配を察知したら熱烈に歓迎してくださる。本当にすごい。
そんなわけで、4月1日のHEY!HEY!HEY!NEOには満を持して、関西ジャニーズJr.からなにわ男子くんたちが登場とのこと。横山くん大倉くんも保護者として(?)登場です。もはや成田屋の勸玄くんを皆で見守る会の如きファミリークラブ感。。。
西のなにわ男子にしろ、東のSixtonesにしろ、‘デビュー前’と謳われているものの、もはやこの時代において‘CDデビュー’というものの意味がどんどん薄くなっていることをまざまざと見せつけてくる新世代。ファンはCDデビューを悲願ととらえるようですが、たぶんその構造もどんどん変わっていくのでしょうね……
独特のジャニーズエコノミクス、今後もいろいろと楽しみです。
大阪松竹座はとにかく建物が素敵です。
大阪フェスティバルホールの深紅の高貴な大階段
音楽公演でもおなじみ、EXシアターでの六本木歌舞伎。花道が途中できれていてほぼ真正面から海老蔵の睨みを堪能できたのが最高でした
関西ジャニーズJr. SPRING SPECIAL SHOW。37名も出てくるのです。
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