夫婦の内省日記1〜コミュニケーション〜

平日の慌しい1日もようやく終わろうとしている。子供たちは寝る前まで思う存分騒いだ後、枕に足を向けて各々好きな体勢で寝入っている。今日も寝る場所を探すのに困りそうだ。自分もそろそろ休もうかと寝る前の薬を飲もうとした時、妻が「何かおしゃべりしようよ。最近二人であんまり喋ってないじゃない」と。

ここのところ自分は身体や心の状態を整えるために睡眠時間を確保し、自分の生活リズムを守ることばかり意識していた。妻に言われて、自分はようやく夫婦間での会話が少なくなっていることに気づいた。申し訳ない…自分は自身のことで頭がいっぱいだった。

自分が持っていた薬の袋をテーブルに置き、代わりに冷蔵庫からお酒を取り出して妻と乾杯。子供が産まれる前によく二人でやっていたおしゃべりのスタイル。妻と仕事や子供、将来について思っていることを共有しあった。自分は妻が明るく元気に振る舞いつつも色んな悩みを抱えていたことに薄々気付いてはいたが、直接聞くと悩みの深さや重さをずっしりと感じた。これほど一人で抱え込んでいたのか…

平日は自分も妻も仕事で子供のお迎え、夕食の準備、お風呂、子供の寝かしつけと慌ただしく時間が過ぎていく。でもなるべく子供たちが寝静まった後は少しでも夫婦の会話をすることを心がけようそう思った。妻がその時間で少しでも抱えているものを吐き出してもらい、そして自分は妻に傾聴、共感する。大切なことを改めて認識した。

「ねえ、話きいてる?」妻が不満そうな顔でこちらを見ている。自分はいつの間にかお決まりの自分の中の空想の世界に入っていた。「ごめん。ごめん。」残り少なくなったお酒を片手に、少し微笑む妻の顔を眺めながら、時間が経つのをわすれて二人の会話は続いていく。

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