子育て内省日記3〜傾聴•表現〜

子供たちのお迎えの日。仕事を定時で終わらせ、すれ違う混雑した上り電車を見ながら最寄り駅に向かう。駅の駐輪場で自転車をピックアップし、息子が待つ学童に向かう。冷たい風が容赦なく向かってくる。ネックウォーマーを耳が隠れるまであげながら、自転車をこぐ。

ようやく学童についた。子供たちが騒ぐ声が外までもれている。入り口でスタッフに名前を告げ、息子が出てくるのを待つ。ちょうどお迎えが多い時間。先にきていた保護者の隣にならび、ポケットに手をいれ少し足踏みしながら寒さを紛らす。しばらくすると上着を片手に息子が出てきた。「寒くないの?上着着たら」というが、「暑いからいーの!」の一言。少し呆れながら息子に上着を着せて自転車に乗せ、娘が待つ保育園へ向かう。

保育園までの道のりが息子との大事なコミュニケーションの時間。今日は自発的に息子が話しかけてくる。こういう時は何かうまくいったことがある日だ。完全に聞き手にまわり、相槌をうつ。なかなか話の全体像が掴めないが、全てを受け入れる気持ちで話を聞いてあげる。普段静かで空想の世界に入りやすい息子が自分の頭の中を表現する大事な時間だ。

息子が一通り話終えたところで、少しずつ質問してみる。息子が返す言葉を頭の中で繋ぎ合わせる。「つまり表面張力の話?」「うん!そうだよ。」今日は上手く実験ができて楽しかったのだろう。それがよく伝わってきただけでも表現力がまた一歩前進。

保育園までもうすぐだ。真っ暗で澄み切った空に月がぽっかり浮かんでいる。息子はいつの間にか気配を消したかのように静かだ。そしてゴツゴツ頭がぶつかる音がする。保育園に着いて後ろを振り返ると息子はウトウトしている。しょうがないなあと思いながら、息子を自転車から下ろし、娘のいる部屋へ向かうのであった。

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