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子育て内省日記4〜安心〜

すっかり習慣になった子供たちの土曜日の習い事。お昼ごはんを食べ各々のんびり過ごした後、娘のピアノレッスンに行く準備を始める。自分が準備してるのを見て娘は「ピアノの行くの嫌だ」とお決まりのセリフ。初めは軽い口調だったが、家を出る時間が近づくにつれ、だんだんと感情を表に出して拒否するようになった。

「今日はどうやって行こうか?自転車?それともキックボード?」と気分が変わるよう娘に問いかける。しかし、今日はただ一言「行かない!」。無理矢理連れて行くのもかわいそうと思いつつ、最後に一言「そうか。行きたくないんだね。じゃあどうやったら行きたくなる?」と聞いてみた。すると「にいにと一緒に行きたい…」

息子が大好きな娘。いつも息子の後をついてまわり、寝る時も息子の隣で息子の方を向いて寝る。優しく温厚な息子も最近は娘が近寄ってベタベタしがみつくことを嫌がるようになり、時には喧嘩になることも多くなった。それでも娘は息子と一緒にいることで安心するのだった。

息子にとってはゲームができる大事な週末の時間。申し訳なく思いながら、息子について来てくれるよう頼んでみた。「えーちょうどいいところなのに…」「また帰ったらゲームしていいから。」とお願いする。妻からも「ついて行ってあげたら?」と援護の一言。「分かったよ!」とふてぶてしい態度でレッスンについて行く準備を始めた。ありがとう息子よ。

「にいにが一緒に行ってくれるって。ピアノ行かない?」と娘に聞くと、不安そうではあったが「キックボードに乗って行く」と行って勢いよく玄関に向かって走り出した。娘の気が変わらないうちに急いで出発する。息子もキックボードで行くようだ。

「にいには後ろをついて来て」と負けん気の強い娘が息子に指示する。たまに競争になりそうになるが、慌てて二人の間に入りほどよい距離に保ちながら、レッスンに向かう。まだ日がずいぶんと傾いてはいたが、まだ残暑が厳しく、レッスンに着いた頃には汗だくになっていた。

娘がすぐ確認できる位置で息子と二人で待つ。息子には娘を待っている間に学校の宿題をしてもらいたかったが、無理矢理連れてきたこともあり、最近ハマっているスマホゲームを許可した。たったの数十分だが、なんと待ち時間の長いことか。穏やかなままレッスンが終わるよう祈りながら娘を見つめていた。

なんとかレッスンが終わり、娘が出てきた。先生が優しい口調で「今日は少しですけど、ピアノ弾けましたよ」と褒めてくれた。変な声とポーズで照れを隠す娘。先生に帰りの挨拶をして教室を出た後、「よく頑張ったね」とぎゅっと抱きしめた。だんだんレッスンに行くペースが掴めてきた。毎週試行錯誤しつつも、子供の成長を感じその時の心理状況を理解する大事な1日になっていた。

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