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息子に「クソババア」と言われた時の話。

息子と喧嘩した。

「喧嘩」というと「喧嘩両成敗」「どっちもどっち」とか、わたしにも非があるように感じるけど、違う。ママは全然悪くないぞ。

だけど言われちゃった。

「クソババア!!!」


小学3年生の息子は、わたしのことが大好き。

過去形じゃなく、現在進行形でわたしにドデカい感情の矢印が向いている。毎日一緒に寝たがるし、常にわたしに触れたがる。わたしがふざけて「大きくなったらママと結婚してくれるんだよね?」なんて幼い頃の発言を掘り返すと「うん。」といまだに答えてくれる。息子が生まれた日から、わたしの人生のモテ期が始まったとすら思える。

そんな息子が言ったのだ。

「クソババア!!!」

クソババア・・・クソババア・・・くそ・・・ババ・・・ア・・・。

脳内で反響する5文字に白目をむきながら、どこか冷静なわたしは

「ああ、ついにこの言葉を言われる時がきたか。」と思った。


いつかは言われるだろうと思っていたけれど、あまりにもわたしを好きすぎる息子を前にしてすっかり麻痺していた。

・・・・・もう、3年生なんだ。


小学3年生はまだ子どもではあるけれど、着実に大人に近付いているんだ。

わたしは「クソババア」から息子の成長を感じ取った。変な感じ。泣きそう。だって、あんなにわたしを大好きな息子が、わたしに「クソババア」って言ったんだよ?おめでとう!今日は赤飯炊くか!!???

脳内はお祭り騒ぎだった。

だけど、わたしにその言葉をぶつけた張本人である息子の瞳は、涙でいっぱい。

一応息子の母親歴は9年目なので、その瞳を見た瞬間、いま息子がどんな気持ちなのかスッと入ってきた。

涙目になりながらわたしを睨みつける息子に、わたしはこう言った。


「そうで~~~~~す!!!クソババアで~~~~~~す!!!!!!」



・・・・・・まごうことなきクソババアだった。



・・・冷静になった息子と仲直りがてら反省会をすると、

「ママ、クソババアって言ってごめんなさい。」と言われた。

「あのとき、すごく怒ってママにひどいこと言っちゃった。ママはクソババアじゃないよ。だって僕ママのこと大好きだもん。」


うん、知ってたよ。

ちゃんとごめんなさいができることは、とっても素敵ですごいことなんだよ。えらい。


だからもう、冷蔵庫に入れてたママのたべっこどうぶつ、食べるんじゃないぞ。




本日も読んで下さってありがとうございました。


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