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「充子さんの雑記帳」箱石充子 〜星湖舎〜

SUPLIFEミカです。
素敵な本と出逢ったので紹介させていただきます。
「充子さんの雑記帳」箱石充子 〜星湖舎〜
こちらの著書は、生後一年ではしかによる脳性麻痺から重度障害となった「箱石充子さん」が18歳で自立を決意、20歳で入所授産施設に自ら入所、様々な経験や思いを経て48歳で一人暮らしを始めた中で充子さんと出逢ったたくさんのボランティアの方々との心の交流の記録です。
自立して生活するにあたり、身の回りの生活介助なしでは生きてゆけない充子さんは、自ら大学の前へ出向き、学生さんをナンパし介助してくれる人を集めていきます。
生活全般に介助が必要、、と考えると正直明るいイメージが湧かずにいましたが、充子さんの生活を24時間体制でサポートしているボランティアさんが大学生の若い世代の方々が多い事、自分の思いをはっきりと伝え何より明るく魅力的な充子さんとのやりとりや生活が
この雑記帳(ボランティアさん達が書いている交換日記のような存在))の中で、充子さんも含め女子大生のお喋りのように記されています。
現在80歳を超える年齢の充子さん。重度障害がありながら自立を目指し実現してきた道のりは、想像を絶する程高く大きく険しい壁と道のりの連続だったはずです。
それでも自立を目指し、たくさんの人の助けを自分の力でつかみながら叶えていきます。そして「私が一人暮らしをしてきたのですから皆さんもできるはずです」と力強く伝えてくれています。
充子さんの言葉には力があり心に残るものばかりですが、特に胸に刺さった箇所を一部抜粋します。
「人の心のバリアは一番やっかいなものです。健常者と呼ばれる方々には、心のバリアをなくしてほしいです。段差のないフラットな駅やエレベーター、点字など、建物のバリアフリーはあとから作られるもの。人の心が変われば環境も変わります、、」 (一部抜粋)
「心のバリア」
多かれ少なかれ誰しもが持っているのではないでしょうか。
でもその多くは「知らない」が故の不安や恐さから作られるもの、「知る」事でなくしていけるものなんだと
SUPLIFEで出逢う方々に教えてもらう日々、そしてSUPLIFEの目指す大きなテーマなんだな、と改めて思います。

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