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プラネテスという作品の魅力を語りたい

プラネテスという作品をご存じでしょうか?私は大ファンなんです!

2003年にNHK BSでアニメ化もされています。最近テレビで再放送たれたんですが、元JAXAの職員がSNSでプラネテスをディスったことが話題になってました。

漫画版とアニメ版は全然違いますが、それぞれが違う良さを持っていてとても私はどちらも魅力的な作品だと思います。

目次

  1. プラネテスのあらすじ

プラネテスのあらすじ

主人公のハチマキは宇宙で働く20代のサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面では資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。

Wikipedia

プラネテスの魅力は人間ドラマ

原作は私が高校生のころにモーニングで不定期連載されていた漫画なのでかれこれ20年以上も前の作品になりますが、いまだに何回も読みなおします。

プラネテスの真の魅力は近未来の宇宙開発モノというSF的な部分ではありません。

プラネテスという作品が何年もファンに愛される理由は、登場する「人間」たちが魅力的に描かれているからです。特に20代で血気盛んな主人公である「ハチマキ」こと星野八郎太が成長していく様は圧巻です。

手塚治虫の「火の鳥」にも匹敵する人生哲学

ハチマキの若さゆえの自己欺瞞からはじまり、他人を遠ざけることでしか自分の夢に向き合うことができない不器用さを描き、タナベという「愛」の体現者に影響されて東洋哲学的な宇宙の真理に触れたかと思いきや、生と死の境界が曖昧になってしまったことで自己を保つすべを失いかけ、それでもやっぱりタナベに導かれて「独りじゃないから生きていられる」ことを知る。

最終的には成長を通り越して悟りに近い境地に達しているとも解釈できます。笑

これ、大げさでなはく手塚治虫の『火の鳥 鳳凰編』と同じくらいくらい人間の本質を描き切っています。

こんな壮大なストーリーを原作者の幸村誠さんは20代前半にデビュー作として世に生み出しました。とにかく幸村先生には素晴らしい作品を生み出してくれてありがとうと言いたいです。

とにかく読んでみてくださいの一言に尽きます。あ、もちろんアニメ版もオススメですよ。

読んでいただきありがとうございます。この記事の内容がちょっとでもあなたの人生の役に立てばうれしいです。