マガジンのカバー画像

【小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット

70
第二回小説(連載中)
運営しているクリエイター

#小説連載中

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #71

母親と妹は一瞬驚いたように見合ったが、すぐに母親が微笑んで、 「か、彼女とかですか?」と…

すぱのば
7日前
1

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #70

僕はドレラの言葉に少し照れながらも、彼女への感謝の気持ちを再確認した。駅に近づくにつれ家…

すぱのば
1か月前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #69

ドレラはその後もケージや餌入れ、飲み水ボトルなどを熱心に見比べていた。僕もドレラと一緒に…

すぱのば
3か月前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #68

放課後、僕たちはペットショップに向かった。僕たちといってもミキオ君は部活のため、僕とドレ…

すぱのば
3か月前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #67

「そう、その続き。イギーから新しいメッセージが届いたんだ、それを見て欲しくて」 僕はイギ…

すぱのば
4か月前

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #66

朝、アラームが鳴る前に目が覚めた。夢の中での不思議な感覚が、なかなか振り払えない。枕元の…

すぱのば
4か月前
3

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #65.0

ミキオ君はキミオ君からビギーの件は聞いているらしく、僕たちがやろうとしていることを知っていた。むしろそのことにドレラが「なんで知ってるの?」と驚いていたのが可笑しかった。 おばちゃんが運んできてくれたラーメンを啜りながらスマートフォンをチェックした。その瞬間、箸をスープの中に落としてしまった。 「ちょっと、どうしたの」 「イギーから返事」 「うそ、なんてなんて?」 君なら画面をそのまま渡すところだけど、今日はミキオ君なので、自力で  (ミキオ君も英語ができるかもしれ

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #64.0

駅を降りてからぎこちない会話をいくつか交わして、家に着いた。妹は部活だし、母親は仕事だろ…

すぱのば
1年前
3

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #63.0

何が起きたのかしばらく飲み込めなくて、世界が静止したみたいに動きを止めてしまった。ドレラ…

すぱのば
1年前
1

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #62.1

いつの間にか眠っていて、そのまま朝になっていたらしい。 重たい身体を起こし、いつものよう…

すぱのば
1年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #61.0

「彼に気に入られたみたいですね。店の人間にもそんなことするの見たことがないです」 ビギー…

すぱのば
1年前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #60.0

「元気そう・・だよね?」 痩せたり太ったりとかもなく、毛並みというか、羽のツヤもよく、生…

すぱのば
1年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #59.0

僕たちそれぞれ、短冊に書くことにして。何を書いたっけな」 思い出を辿りながら続ける。 「…

すぱのば
1年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #58.0

 午後の授業は現代社会からだった。テーマは科学技術の発達と生命で「生命の尊厳」についての授業だった。重要ワードとしてSOLが黒板に黄色いチョークで書かれて、何の略か考えてみろと、頭頂部が薄くなっていて、銀色の細いフレームの眼鏡(心なしか斜めにずれ落ちている)の男性教員が生徒に向かって問いかけていた。  SOL、なんかの歌で「Suck Of Life」ってあった気がする。suckってどんな意味だろう。まぁ、ろくな意味ではなさそうで、到底答えではなさそうだけれど。考えているうちに