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#1 憧れの場所 ウズベキスタン

いちど行ってみたい場所、その中にウズベキスタンがある。
「青の都市」サマルカンドは、シルクロードの要衝としても名高い。
かつてマケドニア王、アレクサンドロス三世が目指した地。
チンギス・ハーン勢力の拡大に伴い、破壊されてきた歴史がある。
モンゴル軍によって壊滅させられたサマルカンドは、ウズベキスタンの英雄
であるティムールによって再び蘇っている。

たくさんの名所旧跡がある中で、1番目を奪われるのはブルーモスク。
私はコバルトブルーの海、青く澄み切った空など『青』が好きだが、
その自然にある色とは、ちょっと違うのが特徴だと思う。調べてみると、
中国の陶磁器にペルシャの顔料を合わせてできたサマルカンドブルー
呼ばれている色。その色味には、濃い瑠璃色、薄い空色、緑がかったもの
も含まれる。一枚一枚手作りのタイルで作られたモスクは、他に
例えようもなく美しい。

もう一つ、見てみたいのが、ぶどうの収穫時に見られる女性たちの踊りだ。
長いおさげ髪の女性たちが、民族楽器の伴奏に合わせて、くるくると回り
ながら踊る。それはずいぶん昔にNHKの「シルクロード」で流れた映像で
見たものだ。
私はそのエキゾチックな踊りの美しさと、みんなの笑顔がとても印象に残った。【理想郷】とはこのような場所かと思い、私もぜひ現地で観たいという
気持ちになった。

だが、ウズベキスタンはなかなか観光で訪れる国ではない。ましてやツアーも
限られている。
中央アジアは東西文明の十字路にあたるため、音楽、絵画、工芸などに
その融合が見られ、独特だ。だから、私は彼の地に強く心惹かれるのだ。

ウズベキスタンは、国土の半分以上が砂漠である。キジクルム(赤い砂丘の
砂浜と岩だらけのもの)が有名だ。オアシスの都市を見る前に、一面に広がる
砂漠を見てみたい。

以前、私は、砂漠に対して“孤独”  “絶望“   “死” と言うようなイメージ
しか持っていなかった。
だが、今はそれが大きく転換した。とことん砂だけの荒涼たる場所に
行ったら、かえって生きる希望やエネルギーが湧いてくるかもしれない。

ただ、砂漠について調べていくうちに、20世紀最大の環境破壊といわれる、
かつては世界4番目の湖だったアラル海に出現した砂漠のことを知った。

海底に出現した新しい砂漠は、塩分が多いため白色。
灌漑用水の大量使用と、気候の変化によって過去50年間に20分の1までに
縮小され、砂嵐は年間1億トンの塵と有害な塩を運んでいる。また、塩分が
多いため生態系の悪化を招いている。


中央アジアは、隣国の紛争問題もあって簡単にはいけない場所だからこそ、
私はそこに憧れをもつのかもしれない。

もう一つ夢がある。もしウズベキスタンに行けたなら、日本から直接行く
ことは難しい、隣国のタジキスタンに行って、パミール高原を見てみたい。

国土のほとんどが標高800メートル以上のタジキスタン


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