ふわりっち

くまもと在住 子ども相手の仕事をずっとしていました。旅行と食べ歩きが趣味です。旅先で感…

ふわりっち

くまもと在住 子ども相手の仕事をずっとしていました。旅行と食べ歩きが趣味です。旅先で感じたことやファンタジー小説を中心に投稿します。

マガジン

  • ファンタジー

    空想のおもむくまま,自由に書いています。近くの公園のベンチに座ると何故だかアイデアが浮かびます。

  • あれこれ思うこと

    日々思うことをつれづれなるまま書いています。

  • 詩のようなもの

    詩とよんでいいのかどうかもわかりませんが、心が動いたときに 投稿します。

  • こことは違う場所へ

    旅の思い出を綴っています。海外旅行の記事が多いですが,旅先で出会ったものや人についても書いています。

  • 創作大賞2024 応募作品

    初めて挑戦します。ファンタジー部門に応募しました。

最近の記事

  • 固定された記事

僕にはむかし翼があった

 翔太はある病気がもとで、今は足がふらつき、どうしても前屈みで歩いてしまう。むかしは、スポーツも万能で、颯爽としていたのに……  どうしても伸びない背中を鏡にうつし、今朝も溜め息をついてしまった。  そんな翔太に対し、友人も周りの人達も優しく気遣ってくれる。 だけど僕が僕を許せないんだ。情けなくなってしまったことに。  自分でも本で調べたり、体操をしたり、工夫はしているんだ。 筋力アップもしているし、視線が大切だと聞けば、試しているし…… でも、どうしても変わらない。

    • ゆかりさんとバトラー #13写真への興味

      早速、ジェームズ2世の投稿を見たら、私の家に初めてやってきたと 思われる記事が見つかった。その中に4コマ漫画があり、ゆかりが 玄関を開け、初めてジェームズに会ったときの印象が、まるで彼女の 心を読んだかのごとく描いてあった。 ① まず、依頼主の後ろ姿が描かれている。   〜よかった。わたしだと分からない〜 「こんにちは」まじまじとジェームスの顔を見て 「はて?誰だろう」と考える。 ②アプリで見た写真を思い出して、体型や印象が大きく違っても 自分が依頼したバトラーだと気づ

      • あなたは動物の言葉が聞こえますか?

        私は犬や猫とも暮らしていないし、散歩中に犬とすれ違ってもその気持ちを 感じることもないのですが… でも、はっきり聞こえた気がしたことが一度だけあったのです。 それは、朝のシンガポール動物園でのこと。ここは日本に向かう深夜便に合わせてナイトサファリで行く人が多いようです。 でも、私は友達と散歩気分で、午前中に訪れました。 そこでは朝のショーが行われていました。「ティファニーで朝食を」ならぬ、 「オラウータンと朝食を」です。 ショーに参加すると、最後はオラウータンと記念写真

        • ゆかりさんとバトラー #12 英会話教室にて

          圭くんとの出会い アカデミー子ども英会話教室は、隣駅の西口を進み、商店街を 抜けて3分ほどのわかりやすい場所にあった。 子どもの英会話スクールは、大手スクールの中に組み込まれて いるところが多いが、ゆかりが訪れたところは、個人経営の ようだった。 『あと30分もすると、子どもたちがやってくる時間になる』 ゆかりはどきどきしながら、教室の中に入った。 「こんにちは。今日見学のお約束をしている山岡と 申しますが」 受付にいたゆかりとほぼ同年代と思われる女性に声を かけると

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        僕にはむかし翼があった

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        • ファンタジー
          29本
        • あれこれ思うこと
          60本
        • 詩のようなもの
          8本
        • こことは違う場所へ
          25本
        • 創作大賞2024 応募作品
          19本
        • your paradise hotel
          7本

        記事

          突然思いついたこと

          わたしはいろいろなジャンルの音楽が好き。毎日音楽を聴いたり、 歌ったりして楽しんでいる。音楽と私は切っても切れない関係だ。 でも本当は、表現できないだけで美術にも興味があり、好きなのだ。 だからNHKの「日曜美術館」の放映を楽しみにしているし、国内や 海外でも美術館巡りをしている。 数年前、絵画の鑑賞だけでなく、自分も鉛筆でスケッチをしたくなり ある本を購入した。テーマに沿って描くポイントも書いてあり、 お手本もあるので取り組みやすい。ただそれも数回で終わっていた。 と

          突然思いついたこと

          ゆかりさんとバトラー #11蝶の舞う庭

          蘇った母の庭 今日も目覚めると、ゆかりはまず庭に行ってみた。いつの間にか それが朝の日課になっている。深呼吸をして清々しい空気を吸うと、 きらめく光を浴びながら、草花たちが風にそよいで、笑っている ように見えた。 ジェームスの手入れは少しずつだが、庭が確実に生気を取り戻して きた。 いつからか蝶がたくさん来るようになって、今朝も黄色い蝶が2匹 ひらひらと、花の周りを飛びながら、話をしているようだった。 「今日は、庭の手入れのコツをジェームスに尋ねてみよう」 ゆかりは食卓の

          ゆかりさんとバトラー #11蝶の舞う庭

          中学の同級生がやってるお店ーキッチン今泉ー熟成肉のとんかつがメインですが、串カツも始めたというので、訪れてみました。お料理がおいしいのはもちろん、丁寧に下ごしらえをされている食材や揚げ方に彼のこだわりと愛情が詰まっていました。お昼ご飯を食べて私は、心にも栄養をもらいました。

          中学の同級生がやってるお店ーキッチン今泉ー熟成肉のとんかつがメインですが、串カツも始めたというので、訪れてみました。お料理がおいしいのはもちろん、丁寧に下ごしらえをされている食材や揚げ方に彼のこだわりと愛情が詰まっていました。お昼ご飯を食べて私は、心にも栄養をもらいました。

          ゆかりさんとバトラー #10 父の物語

          父の書き記したもの ゆかりはひと月の間、自分が小説を書くのを休み、家事の合間に 少しずつ父の文章を読んでいた。意外だったのは、彼女が思って いた父の性質とは全く違う、冒険心や躍動感がその中にあふれて いて、それらが軽やかにおどっていたことだ。 さしたる趣味もなく、毎日会社を往復し真面目に仕事をしていた父。 どちらかと言うと、感情が読み取れない大きな目や硬く結んだ口元が 印象的であった。 ゆかりは父の小説を読むにつれて、なぜミニチュアの飛行機をたくさん 集めていたのか、わか

          ゆかりさんとバトラー #10 父の物語

          こんなことって…

          今年は、夏が非常に長く、私と友人は秋の到来を待ちわびていました。 〜涼しくなったら、コスモスを見に行こうと〜 10月に入り、少し涼しくなったものの、今度は雨が続いてなかなか 出かけられません。 やっと、10月10日に、友人の旦那さんの休みに合わせて、近場のコスモスを 見に行くことにしました。そこは、阿蘇郡西原村 〜俵山の萌えの里〜 そこは、熊本市の中心部から小一時間で、自然が満喫できる素敵な場所です。 土日になると時期によっては渋滞になるので、木曜日に出かけられる 私たち

          こんなことって…

          また投稿始めました

          まるで「冷やし中華始めました」のようなへんてこなタイトルです。 季節はもうすっかり秋になりました。 noteをお休みした1ヵ月は、あっという間でした。初めのうちは、 なんとなく物足りない気分になりましたが、それもいつしか忘れて しまいました。 思い返せば、週2回程度の投稿しようと考えていたのに、いつの間にか 週3回になっていました。また夏は、ネタを思いついたときには 毎日投稿もしていました。 回数が加速したのは、4月あたりから、音声入力に切り替えたからです。 はじめのう

          また投稿始めました

          一か月のお休み

          昨年の十月から自分の書きたいことを気ままに投稿してきました。 なぜか不思議とネタが尽きることはありません。 十月末にnote二年目を迎えるので、勝手に充電期間を作ることに しました。 その訳は ○ 今書いてる物語の主人公が、亡き父の残したたくさんの作品を読むため、  自分が書くのを一旦やめることにしました。それは話の中の設定です。  でも、私ももっと皆さんに伝わる文章が書けるように、一か月書かない期間を  つくろうと突然思ったのです。 ○数日前に本の片付けをしていて、ま

          一か月のお休み

          日曜美術館の「印象派からの150年〜美の革命 パリ・オルセー美術館〜」で、 今まであまりなじみのなかったピサロの作品の素晴らしさを知りました。睡蓮で有名なモネの「サン=ラザール駅」の美しさにも目を奪われました。

          日曜美術館の「印象派からの150年〜美の革命 パリ・オルセー美術館〜」で、 今まであまりなじみのなかったピサロの作品の素晴らしさを知りました。睡蓮で有名なモネの「サン=ラザール駅」の美しさにも目を奪われました。

          この夏初めてで最後になったかき氷。地元のおまんじゅう屋で有名なコバルト。 それを食べながら、去りゆく夏の楽しかったできごとを思い浮かべました。

          この夏初めてで最後になったかき氷。地元のおまんじゅう屋で有名なコバルト。 それを食べながら、去りゆく夏の楽しかったできごとを思い浮かべました。

          ゆかりさんとバトラー#9父の思い

          見つかった手紙 4年前に亡くなった父とゆかりはあまり話した記憶がない。父は仕事熱心で あり、休日は外にも出て行かず、書斎で過ごすことが多かった。 社交的な母に比べて父はしゃべらないので、何を考えているのか、 ゆかりはさっぱりわからないままだった。 今日はジェームスと父の書斎に入る日と決めていた。時々ゆかりは 部屋に掃除のため入るものの、父が趣味で収集していた物には ほとんど関心がなかった。 改めて部屋を見てみると、一つのコーナーは多くの旅客機の模型。 飛行機のプラモデ

          ゆかりさんとバトラー#9父の思い

          詩 光をまとった名もなき草

          朝の散歩で 目に飛びこむ きらめき これは どこからきているのだろう ブロック塀に 蔓を伸ばすように生えている 葉っぱの裏に たった ふたつぶ 朝露が 涙のようにたまっている その美しさは あまたの宝石も凌ぐだろう いつ落ちるか わからないところで その透き通った体を 支えている

          詩 光をまとった名もなき草

          ゆかりさんとバトラー#8午後のお茶

          楽しみにしていたアフタヌーンティー 今日は前から楽しみにしていたアフタヌーンティーの日だ。ゆかりは ウェストを縫い広げた綿のワンピースを着た。母が選んだこの生地は、 綿100%ではあるが、艶があり、肌なじみがとっても柔らかだ。 ジェームスの準備を見ながら、ゆかりもこれからは自分でも用意 できるように メモの用意をした。 三段スタンドの一番下はフィンガーサンドイッチ。小ぶりで食べやすい 大きさだ。 今日のサンドイッチは二種類。ハムとレタス、きゅうりとクリーム チーズの組み

          ゆかりさんとバトラー#8午後のお茶