ふわりっち

くまもと在住 子ども相手の仕事をずっとしていました。旅行と食べ歩きが趣味です。旅先で感じたことやファンタジー小説を中心に投稿します。

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マガジン

  • あれこれ思うこと

    日々思うことをつれづれなるまま書いています。

  • ファンタジー

    空想のおもむくまま,自由に書いています。近くの公園のベンチに座ると何故だかアイデアが浮かびます。

  • 詩のようなもの

    詩とよんでいいのかどうかもわかりませんが、心が動いたときに 投稿します。

  • こことは違う場所へ

    旅の思い出を綴っています。海外旅行の記事が多いですが,旅先で出会ったものや人についても書いています。

  • 創作大賞2024 応募作品

    初めて挑戦します。ファンタジー部門に応募しました。

最近の記事

  • 固定された記事

僕にはむかし翼があった

 翔太はある病気がもとで、今は足がふらつき、どうしても前屈みで歩いてしまう。むかしは、スポーツも万能で、颯爽としていたのに……  どうしても伸びない背中を鏡にうつし、今朝も溜め息をついてしまった。  そんな翔太に対し、友人も周りの人達も優しく気遣ってくれる。 だけど僕が僕を許せないんだ。情けなくなってしまったことに。  自分でも本で調べたり、体操をしたり、工夫はしているんだ。 筋力アップもしているし、視線が大切だと聞けば、試しているし…… でも、どうしても変わらない。

    • メットライブビューイング ホフマン物語

      2024年秋から始まる新シリーズが上映された。記念すべき一作目は フランス語のオペラ 「ホフマン物語」 このオペラの中で『舟歌』は有名で、単独で演奏されることも多い。 だが私はストーリーを全く知らず、初めて観るオペラだった。 内容としては、ある詩人が愛した3人の女性との関わりを軸にして 展開される物語。 一人目 機械人形のオランピア 外見に魅了されて愛したが、最後に人形だとわかり絶望的になる。  オランピアの歌 コロラトゥーラ(声を転がすように歌う)の超絶技巧と美しさ

      • ゆかりさんとバトラー #16 しばしの別れ(最終話)

        出会いによる変化 瞬く間に半年が過ぎ、今日はジェームスが来る最後の日。 半年前、彼に仕事を依頼したとき、ゆかりは『誰かに大切に接して もらえば、自分のことを好きになり、幸せになれる』と思い込んで いたが、後からそれは間違いだと気づいた。 もともと幸せの種は、家の中やゆかりの心の中にもあったのに…。 それに、気づかずにいただけなのだ。 ジェームスが白手袋をはめ、両親の遺品をとても丁寧に扱って くれたことは、決して忘れはしない。それが高価なものであるか どうかは関係なく、今

        • うたかたの共演

          喫茶店の 窓から差し込む  柔らかな こもれび まだ 空いている 隣のテーブルで それはゆらめき ひかり 踊り始める ふうわり とぅるるるーん  とん たたーーん ふうわり とぅるるるーん  とん たたーーん ドビュッシーの ピアノに合わせて 風にゆれる そのシルエットは まるで ほたるの またたきのよう 美しく つかみたいのに 手からこぼれ 宝箱に しまっておきたいのに つかめない いつしか曲調は 変わり 次第にその動きは 少なくなって 音楽との共演は 終わりに近

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        僕にはむかし翼があった

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          31本
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          9本
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          25本
        • 創作大賞2024 応募作品
          19本
        • your paradise hotel
          7本

        記事

          ゆかりさんとバトラー #15後からわかった真実

          思いがけない訪問者 ジェームスが来て、2人で両親の持ち物の査定をしてくれる業者のことを 話している時、ドアホンが鳴った。 「はい、どちら様ですか」とゆかりが尋ねたら 「裕介です」と声が聞こえた。なんと元夫が玄関先にいる。 「一体何事だろう」とゆかりはとっさに思って、ドアをゆっくり開けた。 そこには、白髪混じりの以前よりふくよかになった裕介がいた。 離婚後約20年。子どももいなかったので、会う機会も全くなかった。 「ある日、君の投稿を偶然見つけた。庭の写真でわかったよ」

          ゆかりさんとバトラー #15後からわかった真実

          1週間前にもらった【セントコルベ】の花が咲きました。今までの黄色のバラのイメージを一新する優しい色合いです。気品があって美しく、眺めていると心が穏やかになります。名前の元となったコルベ神父のなさったことを改めて考えました。

          1週間前にもらった【セントコルベ】の花が咲きました。今までの黄色のバラのイメージを一新する優しい色合いです。気品があって美しく、眺めていると心が穏やかになります。名前の元となったコルベ神父のなさったことを改めて考えました。

          ゆかりさんとバトラー #14 交流の始まり

          トラベル・カメラマン 美香との出会い ジェームズが来ているときに私は初めて人を招いた。彼女の名前は 美香さん。写真教室の先生で、アルバイトをしてお金を貯めては 外国に行って写真を撮っている。子どもたちの写真が多いのも特徴だ。 その写真の中で、みんな実にいい表情をしている。 美香さんは、写真教室で入門者にもわかりやすく教えてくれた。 ちょうどその頃、近くの喫茶店のギャラリーで、彼女は写真展を 開いていたので、それに誘われたのがきっかけで親しく話を するようになった。 年の

          ゆかりさんとバトラー #14 交流の始まり

          思いがけないこと

          文化の日。天気があまりに良いので、外に出かけたくなった私は、 デパートの北海道の物産展に行こうと家を出た。お昼はおいしい 駅弁か何かを買って帰るつもりで…。 予想通り、前日の大雨が上がったデパートは、とても人が多かった。 数日前、イベントホールでバラ展が開かれているとわかったので、 わたしはまず北海道展の前に展示を見に行くことにした。 バラ展は最終日を迎えていた。そのため生けてある花の中には、 最盛期を少し過ぎたものを見受けられたが、それでも充分 美しかった。見たことがな

          思いがけないこと

          ゆかりさんとバトラー #13写真への興味

          新たな一歩 早速、ジェームズ2世の投稿を見たら、私の家に初めてやってきたと 思われる記事が見つかった。その中に4コマ漫画があり、ゆかりが 玄関を開け、初めてジェームズに会ったときの印象が、まるで彼女の 心を読んだかのごとく描いてあった。 ① まず、依頼主の後ろ姿が描かれている。   〜よかった。わたしだと分からない〜 「こんにちは」まじまじとジェームスの顔を見て 「はて?誰だろう」と考える。 ②アプリで見た写真を思い出して、体型や印象が大きく違っても 自分が依頼したバト

          ゆかりさんとバトラー #13写真への興味

          あなたは動物の言葉が聞こえますか?

          私は犬や猫とも暮らしていないし、散歩中に犬とすれ違ってもその気持ちを 感じることもないのですが… でも、はっきり聞こえた気がしたことが一度だけあったのです。 それは、朝のシンガポール動物園でのこと。ここは日本に向かう深夜便に合わせてナイトサファリで行く人が多いようです。 でも、私は友達と散歩気分で、午前中に訪れました。 そこでは朝のショーが行われていました。「ティファニーで朝食を」ならぬ、 「オラウータンと朝食を」です。 ショーに参加すると、最後はオラウータンと記念写真

          あなたは動物の言葉が聞こえますか?

          ゆかりさんとバトラー #12 英会話教室にて

          圭くんとの出会い アカデミー子ども英会話教室は、隣駅の西口を進み、商店街を 抜けて3分ほどのわかりやすい場所にあった。 子どもの英会話スクールは、大手スクールの中に組み込まれて いるところが多いが、ゆかりが訪れたところは、個人経営の ようだった。 『あと30分もすると、子どもたちがやってくる時間になる』 ゆかりはどきどきしながら、教室の中に入った。 「こんにちは。今日見学のお約束をしている山岡と 申しますが」 受付にいたゆかりとほぼ同年代と思われる女性に声を かけると

          ゆかりさんとバトラー #12 英会話教室にて

          突然思いついたこと

          わたしはいろいろなジャンルの音楽が好き。毎日音楽を聴いたり、 歌ったりして楽しんでいる。音楽と私は切っても切れない関係だ。 でも本当は、表現できないだけで美術にも興味があり、好きなのだ。 だからNHKの「日曜美術館」の放映を楽しみにしているし、国内や 海外でも美術館巡りをしている。 数年前、絵画の鑑賞だけでなく、自分も鉛筆でスケッチをしたくなり ある本を購入した。テーマに沿って描くポイントも書いてあり、 お手本もあるので取り組みやすい。ただそれも数回で終わっていた。 と

          突然思いついたこと

          ゆかりさんとバトラー #11蝶の舞う庭

          蘇った母の庭 今日も目覚めると、ゆかりはまず庭に行ってみた。いつの間にか それが朝の日課になっている。深呼吸をして清々しい空気を吸うと、 きらめく光を浴びながら、草花たちが風にそよいで、笑っている ように見えた。 ジェームスの手入れは少しずつだが、庭が確実に生気を取り戻して きた。 いつからか蝶がたくさん来るようになって、今朝も黄色い蝶が2匹 ひらひらと、花の周りを飛びながら、話をしているようだった。 「今日は、庭の手入れのコツをジェームスに尋ねてみよう」 ゆかりは食卓の

          ゆかりさんとバトラー #11蝶の舞う庭

          中学の同級生がやってるお店ーキッチン今泉ー熟成肉のとんかつがメインですが、串カツも始めたというので、訪れてみました。お料理がおいしいのはもちろん、丁寧に下ごしらえをされている食材や揚げ方に彼のこだわりと愛情が詰まっていました。お昼ご飯を食べて私は、心にも栄養をもらいました。

          中学の同級生がやってるお店ーキッチン今泉ー熟成肉のとんかつがメインですが、串カツも始めたというので、訪れてみました。お料理がおいしいのはもちろん、丁寧に下ごしらえをされている食材や揚げ方に彼のこだわりと愛情が詰まっていました。お昼ご飯を食べて私は、心にも栄養をもらいました。

          ゆかりさんとバトラー #10 父の物語

          父の書き記したもの ゆかりはひと月の間、自分が小説を書くのを休み、家事の合間に 少しずつ父の文章を読んでいた。意外だったのは、彼女が思って いた父の性質とは全く違う、冒険心や躍動感がその中にあふれて いて、それらが軽やかにおどっていたことだ。 さしたる趣味もなく、毎日会社を往復し真面目に仕事をしていた父。 どちらかと言うと、感情が読み取れない大きな目や硬く結んだ口元が 印象的であった。 ゆかりは父の小説を読むにつれて、なぜミニチュアの飛行機をたくさん 集めていたのか、わか

          ゆかりさんとバトラー #10 父の物語

          こんなことって…

          今年は、夏が非常に長く、私と友人は秋の到来を待ちわびていました。 〜涼しくなったら、コスモスを見に行こうと〜 10月に入り、少し涼しくなったものの、今度は雨が続いてなかなか 出かけられません。 やっと、10月10日に、友人の旦那さんの休みに合わせて、近場のコスモスを 見に行くことにしました。そこは、阿蘇郡西原村 〜俵山の萌えの里〜 そこは、熊本市の中心部から小一時間で、自然が満喫できる素敵な場所です。 土日になると時期によっては渋滞になるので、木曜日に出かけられる 私たち

          こんなことって…